私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

先日の蚊に刺され
なんだか、思いのほか治りが悪い。

掻くと残るよって言う情報を元に
なんとか堪えて頑張ってるんだけど
どうにもこうにも、足が汚い。

失恋の上、これじゃーほんと目も当てられないなーって思って
今日は朝から病院に行ってきた。

ほんと、久々。
なにせ、体が丈夫なのだけが取り得ですから
病院とかね、ほんと行きたくても滅多矢鱈行けないかんね。

転んで擦りむくとか
うっかりぶつけたとか
喋りすぎて声が枯れるとか
もうね、ほんとそうゆう地味なのっきゃないのよ。
周りも冷たいかんね。
ツバつけときゃ治るよってコソコソ声が聞こえっから。

もっとそうじゃないでしょ。って。
なんかもっとこう、
わー大変！とか
やだーかわいそう！とか
ほんと大丈夫？とか
そうゆうのが欲しいなーって。
たまには心配されたいなーって。

で、そんな最中の今回の蚊に刺され。
いや、ホントに尋常じゃない刺され方なんで
もうね、これもらった！って思った。

診察開始の３０分前には行ってた方がいいよって情報もメモった。
足汚いから、このスパッツ（あ、レギンスっつーやつ？）穿いたら？
ってアドバイスも素直に聞き入れた。

勢い勇みすぎて、３０分前より早く到着してましたから。
まだ、開いてねーの。
知らないおじいちゃんと立ち話ですよ。しばし。
いやね、立ち話はほんといいんだけど
おじいちゃん、耳遠い遠い。
ちょっと、タイムラグっつーか、話題ラグっつーかね。
意外と日本語の会話も難しいなーって。ね。
ここ皮膚科だけど、大丈夫かなーって老婆心も垣間見せたりした。

んで、まーね、いよいよ病院も開いて
受付にホント最後に使ったのはいつだっけ？ってくらいに
久々な出番の真新しい保険証を出したりして、
ほんと病人っぽくしっとりしなしな本とか読んでたんですよ。

いやーね、ほんと本に夢中になりすぎてた。
自分の世界浸りすぎ。
私より後に来たおばちゃんね、
「私仕事があるのよー」って騒いでたのは知ってた。

気が付いたら、ツルっと順番入れ替わってましたから。
油断も隙もあったもんじゃない。
え？なに？言ったもん勝ちー？？って。

でもまあ、ここは私も病人なわけだし。
お、大人だし。
ぐっとね。ぐっと拳を握り締めて我慢した。
ね、ほら、次は私の名前呼んでるしね。うん。

ようやく私の番で、診察室に入って
こんにちはーも言い終わらないうちに
「何で刺されたわけ！？」
先生、ちょっとご立腹。
もうね、突然すぎて、私モジモジしちゃいましたからね。

そんな私を畳み込むように
「ホントに蚊？」
って言うから
「多分蚊だと思いますけど」
って言った。

そしたら、医者ってば
触りもしないで
遠目からチロっと見ただけで
「じゃー取りあえず塗り薬出しとくから」って。
ものの１５秒。

ほんと、私の話聞いてあげてって思った。
久々の病院なわけ。
しかも、失恋したわけ。
結構、参ってる系なんですよって。
しかもさっきのおばちゃん、１５分はかかってたじゃん！って。
笑い声だって聞こえてたの、私知ってるっつーの。

余りにも物足りなかったので
しばらく座ってたら
「もう行ってください」って。

カッチーン・・・・ですよ。ほんと。

病人とか忘れて、大股で出てきました。
ふんふん言いながらお金も払いました。
ぼろい商売だなって目で訴えた。（ちょっと小心）

だいたい、「ほんとに蚊？」とか聞くなっつーの。
それ確かめるの、おめぇの仕事だっつの。

取りあえずで出された薬を塗りながら
こりゃ私でも皮膚科医になれる可能性あんなって思った。

私の人生まだまだ捨てたもんじゃない。

予想外なところで再確認。