私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

「ゆりかもめ」って国鉄でしたっけ？

って言ったら、どん引きされました。

あんね、あたしだって、花の20代なんですよね。
国鉄がJRって言われてる事は知ってるんですよ。
Suicaだって、毎日のようにタッチしてるわけ。
結構、電子マネーに関しては玄人さんですよ。

ただね、うちの父親が口酸っぱくしていうもんだから。
時には目を三角にして。
家族で待ち合わせをすると
みんなバラバラに生活してるもんだから
なかなかどうして、出かけるときは待ち合わせ場所を作らないといけないんですよ。
そん時にね、せっかちな父は静かにじっと待つことなんて出来ないんですよ。
で、姉なんて、ほんと、時間に対して、おおらかさを売りにしてるわけ。
もうね、1分待った日には
あいつは国鉄でくるのか私鉄でくるのかって
唾飛ばしながら私に迫ってくるんですよね。

そりゃ、私なんて子供の頃から父にはびくびくしてるもんだから
失禁覚悟で質問に答えるんですよ。
余裕なしね。
「お父さん、国鉄ってなに？」なんて聞けないんですよ。
そんなん聞いた日には、ぶっ飛ばされて
気が付いたら10メートル先にいたっつーことも無きにしも非ずですよ。

もちろん、「多分、国鉄だよ」って答えます。
「うむ」って父はどういうわけか、すごいうなり声を上げます。
万事OKです。

その流れでついですよ。ほんと、つい。
JRって言うのは知ってるっつーのって。

で、その問題のユリカモメっつーのに乗って
お台場でやってる展示会に連れて行ってもらいました。

ほんとね、私なんて、外出ゼロに等しいわけ。
毎日毎日、おっさんと無理矢理ペアにされて
ナメクジっぽく会社に張り付いてるんですよ。
前の会社では、しょっちゅう外出してた私としては
時々たまらなく、息が詰まるわけ。

もうね、展示会行く？って誘ってもらった日には
その展示会の内容が全く持って興味ないのに食いつきました。

お台場までひたすらしゃべりました。
ここは貰ったーって思って。
しゃべり倒しました。

一緒に行った人もね、歳の割りに結構はじけてるんですよ。
ほんと、よくも悪くも。

で、その日、その人相変わらずの二日酔いなわけ。
向かい酒がどうのこうのって会社出るときに言ってたんだけど
会社から神田駅に向かう途中でコンビニ寄るっつーんですよ。
何買うのかなーって思ってたら
入って迷うことなく酒コーナーに向かって
缶ビールを2つ取ってました。
流石に今度はこっちがどん引きしました。

で、当然のように一つ私にくれたんですけどもね。
えーって言いながら、コーラー飲むっぽく
私ももちろん飲みましたよ。
完全に、アル中2人組み。

で、展示会について
2時間くらいは2人でキョロキョロしたんですけどもね。

おっさん、疲れたーって言い出してね。
えーって言ってるうちに、
ちょっと休憩って言いながら、
気が付いたら二人で飲んでました。

これ、何？って。
今何時って？

4時でした。

いやー営業っていい仕事だなーって思いました。

その後、事務所には戻らず
会社の人と神田で合流して怒涛の飲み会ですよ。

いやー良く飲んだ。
なにせ、言っちゃえば、1時半位から飲んでますからね。

もうね、国鉄とかJRとか私鉄とか
構ってられませんよ。

会社の人と飲むのはどうかと思うときもあるけど
今日はちょっと別格だった。

気分転換って言うのは、こうゆうものなのかもしれないなって思った。

気分転換しようと構えて、計画してするものじゃなくて
あ、気が付いたら、そうなってた
それが、本当の気分転換になるのかもしれない。

私は、計画魔な所があるから
それを上手く出来ないのかもしれない。

いけないことをするから、いいのかもしれないけれど
私は、確実に今日のこの半日で
きっと1年は頑張れる、糧を貰ったように思う。

頑張ってみようかと思えるこの気持ち、
それが人生の中で、生きていく上で
一番大切なのかと、酔っ払いながら
私は考えていた。

明日からは、また同じ毎日の繰り返しなんだけれども。

帰り道は大分、涼しかった。
自分の気持ちと同じように、爽やかだった。

これが、私にとっての今年の秋の始まりです（多分）。