私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

やーなんつーのか、
気取ってカフェに入ったつもりが
うっかり、ネットカフェに入ってたのかも。

友達をね、待ってるんだけどもさ、
時間の節約って言うか、
遣り繰り上手なもんでね。あたし。

その待ち時間を
フランス語の勉強でもしよーっつーことになったわけ。
ほんとね、あったまいいー。

で、いい感じにカフェにサクっと入ったんだけどもね。

うっかり、あの席ーって目つけて
周りを良く見ずに座ったんだけども。

隣に座ってるおっさんね
もう半分横になりそうだった。
あれ、座ってないと思う。
うん。


完全に寝てた。
熟睡っつーか、爆睡。
このカフェにシャワーとか付いてたら
完全にネットカフェになるくらい。

ちょっと鼾とかもかいてた。
つーか、鼻が詰まってるのか
時たま、ピーピーいってんの。鼻。

多分ね、コヨーテ呼んでた。
つーか、何匹も山から下りてきてたと思うっつーくらい
そこいらの鼻と違いますからね。

あーちょっとややこしいのの隣に座ったなーって
思ってたんだけどもね。

まあね。寝てる分には害ないしと思って。

そのまま、フランス語やってたんだけどもさ。

後から入ってきたカップルがさー
ほんとすげぇ、にぎやかだったわけ。
もうね、会話とか筒抜け。
無闇矢鱈に。

そしたら、隣のオッサン、
痛恨の目覚めですよ。

すげぇ、ドキドキした。あたし。

そしたらー
おっさん、伸びしてた。
声付きで。

ほんと、ビビッて、
あたしなんて、持ってたペン落としちゃいましたからね。

暫く、おっさんぼーっと座ってたんだけど
睡眠十分と思ったのか
帰ろうとしてたっぽいわけ。

よかったーって内心ほっとしてんですけどねあたし。

おっさん、自分の身体の厚みの計算できてないんだよねー。
あたしとおっさのテーブルの隙間とか
すげぇ、スリミングなわけ。
それなのに、そこ無理矢理通るもんだから
あたしのカフェオレ、こぼれそうだった。
おっとっと。

すげぇ、やめてほしい。

まあ、ね、もう帰るようだからいいんだけどもね。


そこから、20分後。
店員達の
ヒソヒソ話声が聞こえてたわけ。
まあ、もうそろそろ閉店も近いしねーって。

そしたら、その店員の話し声に混じって
また、うーーーーーって声が聞こえたわけ。
結構大きめ。

えーっと思って。
あの店員、仕事中なのに
大胆ーって思ってわけ。
どこどこ、どいつが今の声出したー？
って
あたし、キョロキョロしてたんだけどもね。


暫くキョロキョロしてたら、
入り口近くの、奥まった席から
さっきの居眠りオッサンが出てきた。

カップとか持って。

つーかオッサン、
帰ったんじゃなかった？


デ・・・・
デジャヴ？

東京って不思議ー。

多分、あのオッサン、
パーマンっぽく、コピーロボットを持ってたと思う。
何のためかは知らないけど。