私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

金曜日から、
久々に実家に帰って来てるわけなんだけどもね。

夏の旅行の話を母親としてるわけ。
今年はあたしのたっての希望で
目的地は黒部ダムってことに決まったわけ。
つーか、決めたわけ。

会社のおっさんにはね、
言っとくけど、黒部ダムには、香取くんいないよ？
とかって、言われちゃって
結構、ドキーンとしてるわけ。
あ、動機がドラマってばれてるって思って
ギクーってしたわけ。


でね、まあ、一応さー。
金曜日に父親にも声掛けてみたわけなんですよ。
一緒にどうー？
なんつって。

もうね、母親なんて、
父親が参加することにすげぇ大反対なわけ。

だけどもね、
父親も最近は輪を掛けて僻みっぽくなってきてるし
声掛けた掛けないで
後々、大事になることもあるわけなんですよ。

でね、「行くー？」っつってね、
爽やかに声掛けたら
「俺はいい」とかつってね、
全然、興味ないって態度。

母親はすげぇ、顔が輝いてた。

それなのにー。
今日になって、
「俺も行くかな」
って言い出してんのー。

金曜日にあんだけ聞いて、
いいっつーから、母親と２人で
ネットサーフィンにネットサーフィンを重ねて
比較に比較を重ねて
既に２名で申し込みも完了してるわけ

今更ー！？

っつってね。
すげぇ、間誤付きました。

母親なんてね、顔色変わってた。

でもね、ここで
「えー！？」
なんつった日にはさ、
拳骨の一つや二つ飛んできてもおかしくないかんね。

「まだ追加できると思うよー」

って言いました。

お母さんの頭に角生えてくっかと思った。
怖かったー。

「俺の休みは・・・・」
なんつって、
あんなに全然興味ないっつー態度だったくせに
すげぇ、乗り気っぽくなってんの。

もうねー。
母親と口元隠して相談ですよ。

夕方、駅までのバスを待ってるときに、
母親がバス停まで送ってくれたんだけどもねー。

「なあに！？お父さん、行きたかったのー！？」

っつってた。
怖かったー。

まあまあまあ
って宥めたんだけど

「お母さん、クーってなった」

っつってた。

クーってなんやねんっつー話なんですけど
まあ、なんとなく、口惜しい感じなんでしょうねー。

って話を一生懸命話してるもんだから
こっちも、誘った挙句、
一生懸命聞いてたわけ。

「バス遅いねー」

なんつー会話も折込つつ。

そしたらさー。
ほんと、開いた口が塞がらないってこのことですよねー。

待ってたバス停の
通りの向かいのバス停の前を
バスね、ススススーっつって
通りすぎてんの。

２人でね、固まりました。

お父さんの文句に夢中で
バス停間違ってんの。

循環バスの恐ろしさ。


憧れの黒部ダムへの旅が
楽しいものになるか否や
取りあえず、
駅まで歩いときます。