私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

中小企業（小寄り）の悪いとこは
社長の顔を知ってるどころか、
一緒に飲みに行っちゃったり
サクっと出来ちゃうとこですよねー。

今日ね、

「予定空いてるー？」

みたいな事を聞かれたわけ。

たまたま空いてます
っつーことは、抜け目なく答えたんだけどもさ。

そしたらね、

「今日、社長からご指名かかったから、参加して」

って言われた。


ご指名って。




キャバクラかっ。



まぁ、行ったわけなんだけどもね
キャバクラみたいなもんですよね。
社長の話相手になるわけですからね。

でね、女なんかあたし一人なわけ。
ワンオンワンの
ガチ勝負なわけ。
食うか食われるか。

必死でね、
社長の子供の頃の話とか聞きました。

それ、何回目ー？
っつー話もあって
「社長、それは私から話しましょうか？」
っつってね、
気を利かせようと思ったんだけど
気の利きすぎもね、
ある意味一か八かみたいなことになって
むしろ、明らかに八の方になることも多いですからね。

ここは、黙っておきました。

そしたらね、
社長がさ、
お母さんの入院してる病室に行くと
胸が一杯になって１０分も居られないんやー
って話てたわけ。

みんなね、
そうですか・・・つってね、
そこはしんみり聞いてたわけなんだけどもさ。

その話を受けて
一人のおっさんが

「私も、実家に行って、帰る時は後ろ髪を引かれる思いですよー」

っつってた。

そのおっさんね、
割とフワっとした髪型なわけ。
フワっとした髪の量なわけ。

いつもね、みんなに
「その髪型は、少ない髪の毛を多く見せる髪形？」

とかね、言われてますよ。
言われてるのにね、
意味は違えど、髪に関する話題を
自分から振っちゃいけないわけ。

あーあーって誰もが思った。

そしたら、
そのおっさんの向いに座ってたおっさんがね、
いかにもなんか言いそうな顔をしてたわけ。

あたしなんてさ、
「あーもう絶対なんか言う。あいつ絶対なんか言うー」
っつってね、
待ち構えてた。

そしたらね、

「いや、そうじゃなくて、後ろ髪がなくなる前に帰った方いいよ」

っつってた。

もうね、
目で窘めました。

その話題には、今は触れたあかんと。
もっとなんか、他にあるでしょって。
触れるとこは、そこじゃないでしょって。

不穏な空気が流れました。

後日、叱っておきます。


だってもうねー。
こっち必死ですよ。

笑いたいけど
笑うわけにもいかないし
かといって
帰るわけにも行かないし。

一次会で絶対！！！帰宅！！！！

って思ってたのに
おかげさまでまさかの二次会参加。

しかも、
まさかのキャバクラですよ。

あたし、行かない方がよくね？
っつー事は何度も言ってみた。

つーか、
キャバクラ行くならあたし行かなくてよくね？って。

そしたらね、
社長がご指名だから！
っつってた。

もうねー。

あたしは、ホステスかっ。

本物のホステスを出し抜いて
社長の隣にべったり座らさられて
ウィスキーの水割り作ったり
カラオケ曲を機械に送ったり
完全なホステス寄りでした。

多分、あの店に
あたしたちより、後に入ってきた人たちは
あたしの事を
ホステスと思ってたと思う。

指名をするより、金をくれっ！！！！