私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

マンションの１階で
エレベーターを待ってたんだけどもね。

友達とばいばーい！っつって
別れたカフェでね、
トイレに行くのを忘れて帰ってきたわけ。


結構な年季を持ち合わせてるマンションだっつーことを
忘れててね、
このエレベーターね、
のんびりを捨てやしないんですよ。
いつでも、マイペース。
すげぇ、切羽詰まってのに、
のっそりのっそり、上から降りてくる。

ホントね、
ケンシロウもびっくりっつー調子で
アタタタタタタタタタタタっつって
ボタン押してみてたんだけどもね、
ぜんぜん、効果なし。
つーより、ビクともしねぇ。

こちとら、もう寸前ですからね。

やっと！
やっと来たー！！！

って思って
のっそりのっそり開いた扉を目の前にして
一瞬ね、『閉』を押すとこでした。


だってね、これですよ？





誰か・・・

住んでます？



いたよね？
いたよね？
寝ちゃってたよね？
で、忘れちゃってるよね？
寝具持ち帰るの。

この忘れ物は・・ないよ？



完全に、

お邪魔しまーす・・・


っつー空気になってましてね。


６階まで、長かったー。


でもさー
一つ助言したいのはね。

取りあえずね、エレベーターに住んじゃってもオッケーですよ。ね。

このご時勢だもの。
エレベーターで寝泊りしちゃってもね、
全然、いいよ。
仕方ないよね。

それはね、もう１００歩譲って許すわけ。

問題はね、
毛布はちょっと暑いんじゃね？
ってとこなんですよねー。

冷夏とは言え、
８月ですからね。

毛布は・・ちょっと・・。

で、
週末のエレベーターはどうだったかなー？
って今日エレベーター覗いたら
忽然と跡形もなく、
毛布、なくなってた。

東京では日々色んなことが繰り広げられてます。
でもって、え！？っつー驚くべき事態が起こっても
涼しい顔で見過ごして行きますかんね。

ちょっとやそっとじゃあ、動揺しません。
地に足を付けて生活してる（つもり）かんね。

多分ね、
こちらのエレベーターの住人。

地に足を付けて生活して行きたかったんだと思う。
まさに。
はい。