私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

トイレに行きたくてね、
大人の対応として、
当然トイレに行ったんですよね。


でね、
このトイレがなかなか変わっててね、
色んなタイプがあるんですよ。

でもって、綺麗なの。
トイレっつーより、ＷＣなの。

で、すげぇー広くてね、数もいっぱいあって、
しかも空いてんの。
ガラガラなの。


女のトイレなんつーもんはね、
いつも激混みなわけじゃないですか。

なんのセール？？
っつーくらいのね、
長蛇の列なわけじゃないですか。

ほんとね、
ここから○分待ち
っつーね、
ディズニーランドのプラカードが出てきても
なんら違和感ないのね。

むしろね、
出てきて欲しいとこなのよ。
出るとこ。

で、せっかくだから、一番綺麗なトイレにしよーっと！！
つってね、
すげぇーキョロキョロした。
で、一つ一つ覗いて行ってね、

ここいいーーーー！！！！！！

って思うんだけど、
この先にはもっと良いのがあるかもしれないしー！

つって決め兼ねてたわけ。

でね、そんなこんなしてたら
最後まで来ちゃったの。

で、やっぱ、さっきのとこにしよーっと
って思って、
くるっと後ろ向いて、
戻ろうとしたら、
まさかの激混み。

さっきまで人っ子一人いなかったのに。

もうね、一個一個、列出来てんの。

えー！！つって、
もうだったら、最後のとこでいいや～って思って
またくるっと後ろ向いたら、
いつの間にか最後のとこも
列出来てんのー！

コンニャロー
コンニャロー

って思って、
仕方ないから、
一番列が少ないとこに並んでたんだけどもさー。

例の如くね、
一向に進まないの。
列が。


で、モジモジしながら待ってたんだけどもさ、
あたしが並んでるトイレと
隣のトイレとの間の隙間の扉からね、

待ってる間に占い如何ー？

とか言ってくるわけ。

しかもね、今なら無料ー。

つってた。

わおー！！

まあ、なんか、変な人。
明らかに、人間じゃないっぽいような人。
つーか、男ー？女ー？って。

でね、まーあたしも
トイレ行きたい気を紛らわせたいしね、
列は一向に進まないし、
占いとかもね、大好物なわけ。
ほんとね、目覚ましの占いとか
絶対見逃さないのね。

で、それじゃーつって
お邪魔しまーすつって
靴とか脱いで。


そしたらさー。
なんか、別世界なの。
そのちっちゃい部屋。

じゃ、早速診るから手出してーとか言って。

よろしくお願いしまーすなんつって
手出したら、
その占いの人、
三角のお香みたいなので
あたしの掌、ぐるぐる擦ってた。

で、だんだん気が遠くなってきますけど
問題ないですよー
なんて言われだんだけどもさ。


ほんと、まじで。

すげーふわーってしてきてね、
眠りに落ちる瞬間みたくなった。

つーか、男ー？女ー？

でね、はい分かりましたー
とかつって、
すげぇーなんか色々言ってきてんだけどもね、
占いの結果をね。

もうね、さっきの気持ちよさがなんだったのかっつーことに
あたしは首っ丈で
全然聞こえなかった。

あとは、男ー？女ー？

ってとこで。



で、もう少しグレードアップした占いもありますよー
なんつって言われて
もうね、これはね、するっきゃないと思って。

このね、無料体験ので、
こんなうっとりしちゃってんですよ？
グレードアップなんて絶対すげぇーよ？
もうね、絶対、天にも昇る気持ちになれっから！

是非是非！
つって、始めてもらったんだけどもね。


なんかね、いきなり押し倒されてね、
覆い被さられたんだけどもさー。

ちょちょちょ！

ですよ。

初対面なのに、
あたしのパーソナルスペースに入って来すぎだからー！！！

つーか、男ー？女ー？

で、
私が倒れないようにそこで守っててくださいー
つってた。

えー！
そんな重要な役目をあたしがー！？
つーか、
こんなデリケートな格好で守れるか
正直自信ないー！

って言おうと思ったら
なぜが、辺りが暗転。

気が付いたら、
なんか、昭和初期みたいな部屋にいた。

占い師、は相変わらず覆いかぶさってる。

しかも、ちょっとあたしに体重掛かってた。

その重みを感じで
そうそう、こんな状況になることないから、
ちょっと、うっとり。

いやいや、近いから！近いよ！近いっつーの！

まったくー慣れ慣れしいー！！！

体重感じてうっとり。

大丈夫ですか？

とか言われて、
大丈夫もくそもねぇーっつーの！
そもそも、まだお互い名前も知らないのに
この密着はねぇーっつーの！

でも、体重感じてうっとり。

もうね、だんだん、
この人が男でも女でもいいやって気になってきましてね。

ちょっとね、
こうゆう行きずりのなんとかってのもありかもー！

って思って
またまた、うっとりしてたら、


すげーなんか揺れを感じましてね。


この人守らなきゃー！！！

って必死になってたら、

「ちょっと！寝てるの！」

って母親に起こされました。


寝てるっつーの！
寝てたっつーの！
夢見てたっつーの！

「いいとこだったのにー！！」

つったら、

「そんなとこで寝てたら太っちゃうよ！」

っつー意味の分からない返事をされました。


真夏の昼の夢。