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テーマ:猫のいる生活(138369)
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週末、映画「ゼロの焦点」がテレビでやっていた。
おまえ、渋いな・・ と、周りにちょっと引き気味で言われながら 私は、二十歳の頃から 松本清張を読み漁ってきた。 清張の面白さは、 主人公はいつだって、「普通」。 どこにでもいる、 毎日隣に座ってる人、あるいは毎日スーパーで見かける人。 特に美人でなければ、特別ブスでもない。 なんの特徴もない人間。 だけど、「普通」でいること 「普通」に生活するということが どれだけ難しいかと言うことを 投げかけてくれる。 あるいは、 なんのこっちゃない人間も 激しい感情を持ち合わせているものだと 気づかせてくれる。 そして、特別幸せでもないけれど 「普通」に生活できている自分を 幸せなんだと思えること これが清張作品の一つの楽しみだと思う。 私は、清張を知らなかったらなら、 結婚なんてものを、 しなかったかもしれない。(ただいま後悔中だが) ゼロの焦点というのは 「光輝いているのに、その明るさは無いに等しい」 ということではないでしょうか。 眩し過ぎると、人は目を瞑ってしまうのです。 私はと言うと、 ゼロの焦点が佳境を迎える頃、 ネコじゃらしでネコと遊んでいたら 興奮したこたつが ものすごい形相で私にシャーーしました。 こたつは、とりあえず、うーとかシャーとか言う子で 最近はだいぶ減ってきたのだけど、 興奮すると出るんだなーこれが。 私的には、飼い主に対して「シャー!」はないじゃん という思いがあって(悲しいし) 「こたつ、シャーはいけないのよ」 と言っていたら その横で、まさかの、しいが「しゃー!」 しいは、人見知りで、臆病で、父さん大嫌いだけど 私に対しては、『シャー』なんてする事なかったのに。 望んでた事だけど いつの間にか、私なんか手を出せない位、 2ニャンの仲は深くなってたんだね。 私が、こたつに何かすると思って心配だったんだね。しいちゃん。 でもね、母ちゃん、ちょっと悲しかったよ。 改めて、ネコはネコ同士。 仕事辞めてから、 ネコばっかの生活に拍車が掛かって、 私は少し、モンスターペアレントならぬ、 モンスターキャット(なんか意味違う気もするけど)になってたのかもしれない。 ネコといれば幸せ。で、一歩も外に出ない日なんてザラ。 気をつけねば。 あまりに、うちの子達がかわいくて(だから、親馬鹿) 何も見えなくなっていたのかも。 春も来る。 暖かくなったら、 外出を心掛けよう。 これが、今の私の『ゼロの焦点』です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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