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カテゴリ:本
村上春樹の新作、昨夜読了しました。 必殺仕事人のハードボイルドなお姉さんや、オウム真理教を思わせる宗教団体が出てきたり、2番目の月が出てきたり、もう大変な物語でした。 今までの村上作品とは明らかに違った情景を思い浮かべてしまったのは、私だけではないはずです。質感が違うと言うか、パースペクティヴが違うというか、うまく表現できないのですが、作者のこの現実社会に対する、スタンスの変化が感じられました。 同じように2つの物語が同時に進行する「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と比べてみればよくわかると思いますが、完成度は新作のほうがはるかに高いです。 物語としての面白さでは、新作のほうが上ですが、小説のもつ雰囲気という点では、やはり羊3部作やダンス・ダンス・ダンスといった作品の方が個人的には好きです。 しかし、批判は覚悟で、新しいことに挑戦している春樹さんは偉いな。見習わなければ。 今朝の体重69.9キロ 体脂肪19.8% 目標2009年7月19日までに66.0キロ、16.0% お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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