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テーマ:美術館・博物館(1556)
カテゴリ:日々のこと
先週、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」に行ってきました。
ミレイ(ミレー)は、19世紀のイギリスの画家で、英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠といわれています。 今回の展覧会では、様々な時代に描かれた代表作約80展が紹介されています。 その中でも一番の見どころがこちらの『オフィーリア』 夏目漱石の『草枕』の中で登場するのでも有名です。 オフィーリアとは、シェイクスピアの作品『ハムレット』に登場する悲劇のヒロインで、この絵は、ハムレットに捨てられ、誤って父を殺されて、気がおかしくなったオフィーリアが川底に沈みゆく姿が描かれています。 オフィーリアの物憂げな表情、絵画の背景にある劇的な物語はさることながら、ひとつひとつの植物の描写が非常に細かく、大変惹き付けられました。 植物にはひとつひとつ意味が込められていて、例えば、ノバラが「喜びと苦悩」、ヤナギが「見捨てられた愛...」、ケシが「死」など...。登場人物の人格や運命を象徴しているそうです。 この絵が所蔵されているロンドンのテート美術館では、非常に人気のある絵で、併設のミュージアムショップで販売されている絵葉書のうち、この「オフィーリア」の絵葉書が最もよく売れるとのこと。 そんな絵が日本で間近で見られるなんて、本当に素晴らしい機会です。 会期も終わりに差し掛かっている(~2008年10月26日)ので、ご興味のある方はお早めに行くことをおすすめします。 ミレイはラファエル前派に属し、67歳で亡くなるまで、いろいろな技法を用いた様々な作風の作品を残しています。そんな中から、気に入った2作品をピックアップ。
そういえば、このあと、東急本店のウェッジウッドティールームで、ミレイ展開催記念メニューをいただいたのですが、その話は後日...。 芸術の秋と食欲の秋のココロとお腹を満たす(!?)充実した一日でした。 *芸術の秋、読書の秋...この秋、読んでみたい本 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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