今朝(2月16日)の新聞に新学習指導要領案が出ていましたが、やっぱりなぁ~…とガッカリしました。小学校英語導入は2008年度(今年の4月から)周知、2009-2010年度移行、2011年度から必修化全面実施となっていましたが、案の定、教科ではない為教科書がない=今やっている状況と変わらない・・・その上、必修化で時間数が増えるという恐ろしい状態になります。
なんでこういつまでたっても現場丸投げなんでしょうか…
英語って、音楽などのように専科的要素のとても強いものなのに、教科じゃないからテキストはない、専任講師がいるかどうかもわからない、って、公立の小学校に子供を通わせている親をバカにしてるんでしょうか?!専門知識のない担任に丸投げされた所で、どうしたらよいかわからないのは目に見えています。移行期間に何らかの系統だった対策を講じなければ、全面実施になった時に大混乱になるでしょう。そして、教える者の力量によって差が生じ、中学へ問題を持ち込む事になるのも明らかです。
子供達の年齢的特性から言うと、5年生からの英語必修化はかなり問題が多く難しいです。と言うのも、今まで長く小学校で英語講師をしてきて、一番ノリのよいのは1~3年生、でも幼すぎてactivityは複雑な事をするのは難しい年齢です。4年生になると双方のバランスが取れてきて、導入に最適な学年だと私は思います。5年生になると羞恥心やら色々出てくるのと、母国語(日本語)と外国語(英語)の知的レベルのギャップが開きすぎてきて、なかなかすんなり導入できなくなってきます。大きな声で楽しそうに英語の歌を歌うのも4年生まで。5年生になると間違える事が恥ずかしかったり、周りとの交友関係もあるのか、知らない事に消極的な姿を見せ始めます。発音の臨界期を以前も10歳と書きましたが、5年生だとそれをほぼ超えてしまうんですよね…。発音なんてどうでもよい(要は内容のある話ができればいい訳ですから)と言えばそうなんですが、せっかく年齢を下げて始めるのなら、少しでも発音がよくなる可能性の高い臨界期前からスタートさせたいと思ってしまいます。
本当におエライ方々の現場無視の決め事にはガッカリです。必修化するなら、それなりにテキストやレッスンプラン、講師をどうするか等、しっかり対策をとってからにして欲しいものです。あぁぁ、小学校英語っていつまでたってもストレスとジレンマが渦巻く状況から抜け出せないのですねぇ…