孫崎享メルマガより
転載「--- 読売新聞は下記報道を行った。「小野寺五典防衛相は7日、北朝鮮が新型弾道ミサイルを発射した場合に備えてミサイル防衛(MD)の迎撃態勢に入るため自衛隊に「破壊措置命令」を出した。政府は「国民に不安を与えないようにする」として発令を公表しない方針。複数の政府関係者が明らかにした。北朝鮮のミサイルをめぐり過去3回の破壊措置命令を出しているが、今回は発射予告がないのに発令する初のケースとなった。発令に先立ち菅義偉官房長官は7日午後、福岡市での講演で、新型弾道ミサイルをめぐる北朝鮮の動きに関し「国民の生命と安全を守るため、万全の態勢で警戒している」と強調した。」 大陸間弾道弾は1000キロ以上の上空を飛ぶ。ミサイル防衛では射程がせいぜい2-3百キロ。全く届かない。 落下時は秒速2-7キロ。目標が不明な時、撃ち落としは全く不可能。 これを国民に「国民の生命と安全を守るため、万全の態勢で警戒している」と官房長官が言う。原発であれ、TPPであれ、ミサイル防衛であれ、嘘のセールスをするのが安倍政権だ。国民も考えればわかるのに、あえて考えようとしない。 対北朝鮮政策で最も重要なことは「軍事的手段で体制転覆を行わない」ことを示すことである。 」