さっきから何回か転載を試みたが、無効なタグが含まれているとかでエラーになる。
時間が無いので後で再挑戦するとして、とりあえずご紹介。
再挑戦。
ではここから転載はじめ。
「
「世界の進路を決める50人」(英フィナンシャルタイムズの記事)、そして、世界の進路を決めない日本人
「世界の進路を決める50人」と題された、イギリスFinancial Timesの記事に日本人は改めて考えさせられてしまうのではないでしょうか。
フィナンシャル・タイムズの記事「世界の進路を決める50人」はこちらで原文と和訳が読めます。
■Financial Timesの記事原文
http://www.ft.com/cms/s/0/2fe0826a-0dac-11de-a10d-0000779fd2ac,dwp_uuid=ae1104cc-f82e-11dd-aae8-000077b07658.html?nclick_check=1
■日本語版記事
http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20090318-01.html
http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20090318-02.html
選ばれた50名一人一人についてのフィナンシャル・タイムズのコメントはリンク先で読んでいただくことにして、50人の氏名、年齢、役職だけ書き出してみましょう。(名前の表記を当ブログの表記にあわせて一部だけ直してあります。)
<政治家>
1. バラク・オバマ(47) アメリカ大統領
2. 温家宝(66) 中国首相
3. アンゲラ・メルケル(54)ドイツ首相
4. ニコラ・サルコジー(54) フランス大統領
5. ゴードン・ブラウン(58) イギリス首相
6. ウラジーミル・プーチン(56) ロシア首相
7. ティム・ガイトナー(47) 米財務長官
8. ローレンス・サマーズ(54) 米国家経済会議(NEC)委員長
9. ハマド・ビン・ジャシム・アルサーニ(50) カタール首相、QIA最高経営責任者
10. 王岐山(60) 中国副首相
11. バーニー・フランク(68) 米下院金融委員会委員長
12. スティーブン・チュウ(61) 米エネルギー長官
13. オリヴィエ・ブザンスノー(34) フランス反資本主義新党党首
<中央銀行家>
14. ベン・バーナンキ(55) 米FRB議長
15. ジャンクロード・トリシェ(66) 欧州中央銀行(ECB)総裁
16. 周小川(61)中国人民銀行総裁
17. マーヴィン・キング(60) イングランド銀行総裁
18. 白川方明(59) 日本銀行総裁
19. マリオ・ドラーギ(61) イタリア中央銀行総裁、「金融安定フォーラム(FSF)」座長
20. マーク・カーニー(43) カナダ中央銀行総裁
21. ミゲル・オルドネス(63) スペイン中央銀行総裁
22. ウィリアム・ダドリー(56) ニューヨーク連銀総裁
23. ジャック・ド・ラロジエール(79) フランス銀行名誉総裁
<規制当局担当者>
24. アデア・ターナー(53)英金融サービス機構(FSA)長官
25. シーラ・ベアー(54) 米連邦預金保険公社(FDIC)総裁
26. メアリー・シャピロ(53) 米証券取引委員会(SEC)委員長
<組織トップ>
27. ハイメ・カルアナ(56) 国際決済銀行(BIS)総支配人
28. ドミニク・ストロス=カーン(59) 国際通貨基金(IMF)専務理事
29. ロバート・ゼーリック(55) 世界銀行総裁
30. パスカル・ラミー(61) 世界貿易機関(WTO)事務局長
<投資家>
31. 楼継偉(ルー・ジーウェイ)(58) 中国投資有限公司(CIC)会長
32. ジョージ・ソロス(78) ソロス・ファンド・マネージメント創設者、Open Society Foundation 創設者
33. ウォーレン・バフェット(78) バークシャー・ハサウェイ会長
34. ローレンス・フィンク(56) ブラックロックCEO
<エコノミスト>
35. ロバート・シラー(62) イェール大学経済学教授
36. モンテク・シン・アルワリア(65) インド計画委員会副委員長
37. ポール・ボルカー(81) ホワイトハウス経済回復諮問会議議長
38. ポール・クルーグマン(56) プリンストン大学教授、ニューヨーク・タイムズ・コラムニスト
39. ヌリエル・ルービニ(49) RGEモニター会長
40. レシェク・バルツェロヴィチ(62) ワルシャワ経済大学教授
<銀行家>
41. ロイド・ブランクファイン(54) ゴールドマン・サックスCEO
42. ジェイミー・ダイモン(53) JPモルガン・チェース会長
43. スティーブン・グリーン(60) HSBC会長
44. ミシェル・ベブロー(67) BNPパリバ会長
<産業界の代表者>
45. カルロス・ゴーン(55) 日産自動車・ルノーCEO
46. インドラ・ヌーイー(53) ペプシコCEO
47. エリック・シュミット(53) グーグルCEO
<マスコミ・学術者>
48. アリアナ・ハフィントン(58) ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」編集長
49. ラッシュ・リンボー(58) ラジオ番組「ラッシュ・リンボー・ショウ」司会
50. キショア・マブバニ(60) シンガポール国立大学リー・クアンユー公共政策大学院院長
この人選にはフィナンシャル・タイムズの「個性」が反映していることを考慮しながらリストを眺めても、日本にとってやはり重い事実がここには示されています。
(1) 政治分野では日本は世界の中で存在感がゼロに等しい。
主要な欧米先進国や大国の指導者は当然のように入っているだけでなく、中国の指導者も二人入っています。さらには、フランスの極左政党の若いリーダー(当秘書課広報室でもこちらをはじめ、こちらで言及しました)まで入っています。
それなのに、日本の政治家は、麻生太郎はもちろんのこと、小沢一郎も誰も入っていません。
これは日本にとって大きな恥辱ではないかと思います。
(2) 国別にみても、日本人は一人だけ、それも、独自の見識を示したり独自の活躍をしたりすることのできる立場の人というよりも、中央銀行の総裁です。
(3) 日本は世界的な企業も多い「経済大国」ですから、日本の経済人が入っていてもよさそうなものですが、それも皆無。入っているのは、ルノー・日産、ペプシ コ、グーグルの代表者。たとえば、トヨタ、ホンダ、キヤノン、ソニー、パナソニックの代表者は世界の進路を決める力があるとはみなされていないのでしょう か。
(4) マスコミ・学術者にも日本人はいませんね。マスコミ部門に、当秘書課広報室でもサイドカラムにリンクを置いているリベラル系有力政治ブログ、「ハフィントン・ポスト」が入っていたのには、フィナンシャル・タイムズの見識を感じました。日本ではこの面でも遅れていますね。たとえば、植草一秀さんのような有名政治ブログがここに入る日は来るのでしょうか。
(5) 銀行家のところは、フィナンシャル・タイムズですから仕方ないのでしょうが、政治家部門で選ばれたフランスの若い極左政治家のような新鮮な驚きがなく、ア メリカ、イギリス、フランスの普通の(?)銀行のトップが選ばれています。日本の銀行家が入らないのは仕方がないのでしょう。ただ、この部門には、バング ラデシュにある貧者の銀行、ノーベル平和賞まで受賞した「グラミン銀行」のトップ、ムハマド・ユヌスを入れてみたかったですね。(これが言いたくてこの記事を書いたようなものです...。)
●グラミン銀行
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%8A%80%E8%A1%8C
http://www.grameen-info.org/
この50人の人選は、『「日本にもまだ政府は必要だ」(英フィナンシャルタイムズ紙) (不定期連載「日本のことを知るためには外国の報道を読まなければならない」)』という記事でも書いたように、日本に対してきびしい目、しかも、正確な目を持っていると感じさせるフィナンシャル・タイムズのことでもあり、少なくとも結果的に、日本人にとって痛いところを突いたものだと言えるのではないでしょうか。
ところで、日本人としての誇りを持つ青年が8割に達するという内閣府の国際調査が発表されていると先日の記事で書きました。日本は世界の進路の決定に参加する能力はないという宣告に等しいこのフィナンシャル・タイムズの記事を見たら、「日本人としての誇り」を持つ者は、知性や思想や国際感覚を磨いて発奮しないといけないと思います。」
以上です。
白川さんだけ・・・・・・・
白川さんと言えば、中川(酒)が、あんな醜態を演じて日も浅いのに、北の発射に関して勇ましい発言をしたとニュース報道。
政治家として終わったわけじゃないとNHKがお墨付きを与えているのか??