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カテゴリ:本
いまは「他諺の空似」 このなかで眼の醒めるような記述。 モンテスキューの言葉、「極端な服従は、服従するものの無知を前提としている」 これを引いて、アメリカのイラク戦争に日本が追随して行く様をこう描く・・・・ 「・・・・・この大儀なき戦争犯罪に日本が加担する唯一説得力のありそうな「理由」が、 「日本が北朝鮮からの攻撃を受けた場合、アメリカに助けてもらわなければならないから」 といういかにもせこくていじましいものなのだが、結構知識人と思われる人たちがコロリとこの「論理」に納得している。シビアなリアリズムに見えて、これってモンテスキューの言うとおり、極端な服従で視野が狭くなった故の無知、つまり井の中の蛙大海を知らずなのではないかしら。ここまで露骨に、 「自分さえよけりゃ、理不尽な空爆でイラク市民を殺戮する英米を支持するのも致し方ない」 という立場を国際的に明らかにしたのでは、日本が北朝鮮からどんな酷い目に遭っても 国際的同情や協力を得にくいのではないかしら。北朝鮮が日本の主権を侵して工作員を送り込み、日本人を拉致したり、テポドンやノドンを日本めがけて発射したりする無理無体を厚かましく続けられるのは、親分のアメリカが看過している限り、日本は強くは出ないと舐められているからだし。 それにアメリカの助け方って、いつも無差別な大量爆撃、大量殺戮という馬鹿の一つ覚え。蚤一匹殺すために猫も殺してしまうやり方。 金正日転覆のために金正日体制下に苦しむ民衆をも殺傷するというやり方しかできないではないか。 それより、国連、それに金正日と因縁浅からぬロシアと中国、韓国との連携によってじわじわ金正日を追い詰めていった方が有効かもしれないではないか。少なくとも、今回の無条件の対米追従でそういう可能性を自ら閉ざすのはなんとももったいない。 ところでモンテスキューは先の文章に続けて次のように述べている。 「それはまた、命令する者の無知さえ前提とする。命令者は検討したり、疑ったり、理性を働かせたりする必要は無い。ただ欲しさえすればよいのだ。」 これに続けて、アメリカがイラクに大量破壊兵器がある証拠とした文書のインチキ性をつづり、
「・・・そんな偽根拠に基づく 破廉恥な情報操作によって国際法違反の政権転覆戦争をしかける親分の言葉を受け売りして自国民を納得させられると思い込む小泉政権の痴呆症状も深刻だ。 とばっさり。
アメリカ国民は目が覚めたのだろう。 日本国民は? さて、米原さん、今の情勢はどう見ますか??
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最終更新日
2009年06月10日 17時46分59秒
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