【楽天ブックスならいつでも送料無料】【7/8 11:59まで!ポイント2倍】永続敗戦論 [ 白井聡 ]
とても良かった!
最近は読まなくてはならない義務感に駆られて読むことが多く、重さにめげて落ち込む読後が続いていたが
これはなんだか違う。
確かに重く、厳しいのに、読んだ後勇気がわいてくる感じがした。
この前向きなエネルギーは作者の若さから来るのだろうか。
エピローグから。
「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。」(ガンジー)
3.11以降二年の月日が流れたが、ガンジーのこの言葉は私を支えてくれているし、この間この言葉を実践している有名無名の少なからざる人々の姿は、わたしに勇気を与えてくれている。
「侮辱のなかに生きる」ことに順応することとは、「世界によって自分が変えられる」ことにほかならない。
私はそのような「変革」を断固として拒絶する。私が本書を読む人々に何かを求めることが許されるとすれば、それは、このような「拒絶」を共にすることへの誘いを投げ掛けることであるに違いない。