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:安倍首相が「ホルムズ海峡の機雷掃海」を持ち出したのは、この問題だったら国民をだまかせると思ったからである。
:「日本は中東に石油を依存している。ホルムズ海峡が封鎖されれば、エネルギーは入ってこない。自国の経済を守るために行動をとらなければならない」と言う論は、何となく説得力を持つ。
:しかし、問題は平時ではない。戦時である。
:戦時には当然この地域は戦闘地域に指定される。その時、機雷敷設があろうがなかろうが、この戦闘地域に入るタンカーは攻撃される。
イランイラク戦争の時、サダム・フセインはテヘラン上空を戦闘地域に指定し、この地域に入る如何なる民間機も撃墜される危険があると宣言した。この時邦人社会は大パニック状況になった。
同様にペルシア湾を航行する如何なる船舶も攻撃すると警告した。
したがって、仮に機雷を除去しても戦闘時、タンカーの往来はありえない。
:機雷の敷設は敵側陣営にプラスをもたらす行為を阻害するための戦闘行為の一つである。
敵側からは敵対行為となる。
」