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クリームな日々

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「沖縄県民の声が政治を動かしている」


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11月15日証人喚問


井上哲志メール07,12,7


外交防衛問題集中審議


08,9,7井上さとしメール


9月18日メール


9月29日メール


9月30日メール(井上さとし)


田母神招致、井上メール08.11.11


井上メール( 靖国f派への審判)09,10,7


原始第三歌仙集 『化石』


惜別。フィリパ・ピアス 


追悼、カート・ボネガット


毎日ニュース07,4,4


学力テスト不参加の犬山市


滋賀県議嘉田知事支持の候補12人当選


学力テスト差し止め申請。京都


憲法改正アンケート


自衛隊がデモ調査


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政治家にオーラを求めるな。


ネット中傷


沖縄戦集団自決「強制」記述に修正意見


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NTT通信障害07,5,15


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普天間移設調査:海自参加 


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和田中夜スペ,差し止め求め仮処分申請


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関組長転載。2008.4.11


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自衛隊地震不明者捜索から撤退


ヨミウリニュース


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沖縄集団自決訴訟2審判決


関組長メール


落合恵子「積極的その日暮らし」08,12,27


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新型インフルエンザ検体問題


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国連演説新しい形


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畠山さんのメルマガ、6


2011,6/15定義集 大江健三郎 


2015年05月29日
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カテゴリ:憲法

 話題になっている、自民党の“改憲マンガ”を読んだ〈1〉。そして、ぼくはなんだかビミョーな気持ちになった。

 登場する「ほのぼの一家」は5人。若夫婦と息子、そして、祖父と曽祖父(男ばっかり!)。妻が「憲法改正が 不安」と言い出すところから物語は始まり、「敗戦した日本にGHQが与えた憲法のままではいつまで経っても日本は敗戦国なんじゃ」という曽祖父(92歳) のことばにみんなが頷(うなず)くところで終わるんだけれど、だいたい、唯一の女性である妻が、ひどく感情的で、その一方、男たちは理性的に描くなんて、 これ、女性差別じゃないか、といったわかりやすい感想じゃなく、もっとモヤモヤしたものを感じた。そして、ぼくは突然気づいた。

 マンガとしてつまらないじゃん……。

 いま、いわゆる「嫌韓マンガ」といわれるものが一部でもてはやされている。正直にいって、ぼくは見るに堪えない。マンガは、素晴らしい表現力を持 つ文化だ。なのに、これらの作品は、マンガの幼稚な部分ばかりを強調する(たとえば、善人はいい人っぽく、悪人は悪い人っぽく描く、とかね)。マンガへの 愛も尊敬も感じられない。そこでは、マンガは、作者の主張(その主張が何であろうと)のために用いられる単なる手段、いや作家の横暴に反抗できない奴隷の ようなものにすぎない。なにかを奴隷にして苦痛を感じない人間は、他のなにかを奴隷のように扱うことにも無頓着になるんじゃないかって、ぼくには思えるん だ。

     *

 日本を代表するラッパーのShing02(シンゴツー)が、ネット上に、突然、「日本国憲法」 という曲を発表した〈2〉。ぼくは、ちょっと不安だった。主張や思想のために、曲を利用しているのだとしたらイヤだったから。でも、曲を聴いて、その不安 は消し飛んだ。全部で22分以上。マグナカルタ以来の憲法の歴史をたどり直し、歌われる、300行余りの長編詞。ラップというジャンルの歴史と宿命に敬意 を表した、その陰影に富むことばと音楽のミックスに耳をかたむけながら、専門家ではないひとりのミュージシャンが、憲法について全力で考えようとした、と いう事実にも、ぼくはうたれた。

 一方で、専門家たちが、その専門という小さな城を出て、もっと広い世界で発言を始める姿も目に眩(まぶ)しかった。

 若き憲法学者・木村草太は沖縄での講演で、画期的な提案をした〈3〉。辺野古米軍基地を作ることの是非を「住民投票」にかけよう、というものだ。

 それが画期的なのは、もし基地新設のための新法をめぐって憲法95条による住民投票が行われた場合、「住民の同意を得ないと、その法律は制定できない」からだ。そう、基地を作ることは、憲法上、不可能になるのである。

 木村は、それが理論的には可能であるとした上で、なにより大切なのは「憲法を使う」ことだ、といった。それは、憲法というものを、ことばの解釈の 世界から解放して、問題が蠢(うごめ)く現実の世界に連れ出し、そこで、真の力を発揮してもらう、ということだ。そのとき、きっと、まったく新しいなにか が起こるはずだ。

 (ところで、「ほのぼの一家」は、AKB48の内山奈月と憲法学者・南野森の憲法講義『憲法主義』〈4〉を読んだらいいと思う。すごくタメになるよ。)

     *

 そして、木村が憲法について斬新な提案をした沖縄では、ぼくたちの想像を超えた新しい事態が起こりつつある。

 雑誌「熱風」で、琉球新報・社長の富田詢一は、苦しい感情を抑えながら、日本(政府)は、沖縄を日本だとは思っていないのではないか、と語った 〈5〉。沖縄(の苦しみや起こっている事実)を、実は「日本」のぼくたちはよく知らない。そして、どこか遠くの出来事のように感じているのかもしれない。

 富田は、アメリカのイギリスからの独立の例を引き合いに出しながら、「日本からの独立」の可能性さえ示唆したが、そのイギリスでは、いま、びっくりするようなことが起こっている。ブレイディみかこがイギリスから送ってくる通信に、ぼくは釘付けだ〈6〉。

 話題の中心は、独立問題で一気に名をあげたスコットランド国民党(SNP)の女性党首、ニコラ・スタージョン。7党首が出演した選挙直前の討論会では、他の女性党首たちとタッグを組み、既成政党の男性党首たちを圧倒。なんと、スコットランド以外には候補者を立てていないにもかかわらず、世論調査に よっては保守・労働両党首を抜いてトップの支持を集めた。右翼政党党首が「国家負担で高価なHIVの治療を受けている人々の60%は外国人」と差別意識丸 出しの発言をすると、黙りこむ他の男性党首を尻目に彼女は「深刻な病気にかかっている人を前にして、私が最初に思うのは『この人の国籍は何か?』というこ とではありませんよ」と見事に切り返し、喝采を浴びた。「核兵器反対」「大学授業料無料」等、左派のお株を奪う政策から、「左派のサッチャー」と呼ばれる彼女は、党首討論会の最後を、こう結んだ。

 「スコットランドの皆さん、今よりも良い、もっと公平で進歩的な社会を望むのなら、SNPに投票してください。そして英国の他の地域のみなさん、私たちがスコットランドから英国をより良い国にするお手伝いをします」

 うーん、日本に住んでいるぼくまでSNPに投票したくなってくるじゃないか。」

     *






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最終更新日  2015年05月29日 15時22分42秒
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