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カテゴリ:現在の日記
人のアタマは結構良く出来ていて、普段は忘れているのに、ふとしたことで必要なことをはっきり思いだす。
昨年の暮れに、勤め先でパワハラ案件の騒動があった。 職場のMがNを面罵した。 Nはキレて、本社の人事に通報した。 Mのパワハラ体質は、誰もが知るところで、皆口には出さないが、慣れるとかやり過ごすなどで凌いでいた。 通報を受けて、人事の担当者が聞き取り調査にやって来た。 個別に丁寧な聞き取りがおこなわれた。 聞き取りの前、直接の上司から「曖昧な話しは要らない。本当の事を正直に話すように。」と言われた。 ほかの人の事は判らないが私はこの職場に来て暫くはМのパワハラの洗礼を受けた。 1年かもう少しの間、我慢してというか過ごすうちに段々風当たりが緩くなり仕事がしやすくなった。 楽になったので、あまり気にならなくなったとはいえ、Мのパワハラは新人には万遍無く向けられ、それが原因で辞めていった人は私の知る限りでも7~8人に上る。 誰もМを止められなかったのは、仕事ができるからだ。 多くのポジションをこなし、全体の流れも読める。 敵に回すと仕事が行き詰まるのは誰の目にも明らかだった。これを通報しようとは考えもできなかった。 その後に起こるであろう破綻を想像するのも恐ろしいことだった。 そして年が明けて、数日前の事、上司からМの3月末の退職を聞かされた。 本人からそういう申し出があったそうだ。 おそらく本人に人事から何らかの話があり、その結果の判断と思われる。 会社のコンプライアンス部に何にも期待していなかった自分を反省した。 周到な聞き取り、本人には誰からとは告げずこういう話がありますということは告げる。 当事者は怖いと思う。誰かわからないが周りの人が様々な証言をしているということを知る。 Мの今の様子といえば、毒が抜けたという感じでひとことでいえば優しくなった。 まだ本人からは退職の意向は聞いていない。 ここで最初の話に戻る。 思い出したのはミンデルの「紛争の心理学」。 【中古】 紛争の心理学 融合の炎のワーク (講談社現代新書) 10年以上前に読んで、手元にあるかどうか確かめられないが、これだと思った。 慣れてしまって、それなりに居心地がよくなっている状況を変えようとはしないでいた、変わらないだろうと思ってい自分。 Nの一歩がその状況を動かした。 どうせ変わらない、と自分でブレーキをかけていた。 一歩がこんなに目覚ましい展開を生む。 会社を見直した事案でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年01月12日 14時03分54秒
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