最近は光る君へからの派生で、アーサーウェイリーを螺旋訳したmm姉妹の源氏を新鮮な思いで読んでいる。
私が以前読んだのは与謝野晶子の訳で、何分大昔のことだし、登場人物の多さと名前の判りにくさ、多分重要な歌のやり取りも理解できず読み飛ばしていたと思う。
大河で平安の姿で話したり動いたりする人びとを見ると、今まで遠かった源氏の世界が目に見えるような気がする。
ウェイリー源氏で一番新鮮なのは、作者の語りが聞こえることだ。各帖の終わりにさらっとつぶやくような声。これは以前全く気付かなかった。
私が未熟でうかつだったからだけれど、あぁこれがまひろのカササギ語りのあれだね、と思い当たったのだ。
面白くて、広辞苑のように分厚いこの本もすいすい読める。
まだ2巻目。まだまだ楽しみは続く。
源氏物語 A・ウェイリー版 1 紫式部/著 アーサー・ウェイリー/英訳 毬矢まりえ/訳 森山恵/訳
源氏物語 A・ウェイリー版 2 紫式部/著 アーサー・ウェイリー/英訳 毬矢まりえ/訳 森山恵/訳