中華惣菜福袋

５月１４日の母の日に向けた商戦が、関西の百貨店で始まった。母娘連れでプレゼントを買い求める客が増えていることから、２人で使えるバッグやアクセサリーなどの品ぞろえを充実させたのが特徴だ。「モノ」の販売だけでなく、ペアの食事券やエステ券など、母娘で一緒に楽しめる「コト」にお金を使ってもらおうとする取り組みも盛んになっている。大丸梅田店は、ペア食事券、エステ券など３種類（６３００～１万円）を用意して、日傘やバッグなどとの組み合わせもできるようにした。５月６日からは、専門のアドバイザーが、母娘の肌に合う化粧品の新色を選ぶ催し（１人２５００円、母娘ペアで４２００円）も開く。

　近鉄百貨店阿倍野本店も、母娘が店内でエステや足裏マッサージなどを一緒に体験できる特別コース（９４５０～１万５７５０円）を２７日から設ける。

　高島屋大阪店は色白を好む「美白志向」に合わせて、紫外線防止の手袋やストールなどを豊富に品ぞろえした。阪急百貨店梅田本店は、２６日から商戦に加わり、母の日限定のＴシャツやケーキなどの販売に力を入れる。母娘連れ客は商品やサービスを厳しく選別する傾向が強いことから、品ぞろえにも気を配る。

　一方、阪神百貨店は、５月５日から「男性のみなさん『オカン好み』お選びします」などのワッペンを胸に付けた「母の日ギフトアドバイザー」を婦人服の売り場に配置し、「息子」に焦点を当てる。女性のフロアで贈り物を選ぶのに不慣れな男性のため、サイズや希望の色、デザインなどを聞いて、慣れない買い物を手助けする。