去年の「MOE絵本大賞」にもランクインしてた
ジョン・クラッセン氏の本。
絵はかなり好きなタイプなんだけど、
どうにも「料理」が難しい本です。特に小学校での読み聞かせとなると。
でもいつかチャレンジしたいなぁなんて思って図書館をふらふらしていたら、
新刊本コーナーのところで発見!
「アナベルとふしぎなけいと」
マック・バーネット作/ジョン・クラッセン絵
毛糸で編まれたような題字にひかれて手に取ってみると…
むむ、かなり好きかもこのテイスト。
と思ったら、やっぱりなかがわちひろ訳であすなろ書房刊。
冒頭は雪におおわれ、煙突から出る黒いすすが舞い散るモノクロの街並み。
アナベルがふしぎなけいとの入ったはこを拾ったことで、
この世界に色がついて行きます。
そこへ「そのはこを100万ドルで売ってくれ」という
「せかいいちおしゃれなおうじ」が現れて…
今日は4年生で読みました。
「編み物って不思議なんだよー。毛糸と編み針だけで
なんでも作れちゃうんだよ。…こんな風にね」
と切り出して。
編み物の面白さって、1本の毛糸が形になっていくところだと思います。
お裁縫は最初からこんな形!と設計図を頭の中で作ってから始めるけど、
編み物は途中で柄や形を変えたりするのも自由自在。
このバッグも最初は編み図通りに編んでたけど、
気が付いたら目が増えてて「まいっかー」とそのまま仕上げちゃったもの。
「アナベルとふしぎなけいと」の表紙の字も、ちゃんとつながってるのよねー。
いっしょに借りたのがこちら
レモニー・スニケット作/ジョン・クラッセン絵
怪談っぽい感じかなぁという予想をいい意味で裏切られました。
小さいころに感じていた「くらいところへの恐怖」がテーマ。。
わたしも、階段のてっぺんの暗がりとか、普段使ってない部屋のすみっことか
怖くて怖くてドキドキしたっけね。
うちはマンションなんで暗くて怖いとこなんかいっこもないやろーと
思っていたら、ありました。
子どもたちにとっては
「電気ついてない時のお父さんとお母さんの部屋のクローゼット」
がなんとなく怖いんだって。
やっぱり大人と子どもの感じ方の違いなんだーと妙に感心したことがありました。
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