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キミを家まで送っていった。その車の中でずっとキミに見せてなかった涙が溢れてきた。
今、キミが好きな人。 僕と一緒に居た頃、喧嘩したときも思い出してた。 嫁のときも前の女の時も必ず思い出していたよ。1度しか会ったこともないのに。 そんな言葉聞きたくなかった。あまりにも悲しすぎて。。。 ずっと抑えていたのに、自分が言った言葉で涙が溢れてきた。 『そう。じゃぁ、うまくいったら、ずっと忘れられなかった人と付き合うことになるんだね。幸せじゃない。その人と結婚して家族持って。最高の未来なんだね』 なんでこんな言葉を言ってしまったのか。自分の想いを必死で抑えてキミの幸せを願った。 その瞬間、涙が溢れる。 『信号変わってるよ?』キミが言った。『ごめん。涙が・・・見せないようにしようって決めていたのに。ホントにごめんなさい』『泣かんといてよ。勘弁やわ』キミは言った。 その言った後で僕を見て頭を軽くポンポンって叩いた。 『だからごめんって。』『今は100%戻らない。つらかったら会わなければいい』 キミはそう言った。『私の未来は2通りしかないんだ。そう決めたんだ。戻ったら昔のままじゃいけないのも分かってるから同じことはしないでやり直すの。もしも貴方がその人とうまくいって、結婚して子供ができて家族持って幸せに過ごしているなら私は貴方を思い続けながらも仕事だけで生きてゆく。この二つしかないんだ』 『ただ待ってるとか・・・そこまで愛されたのは初めてや』キミは言った。 『何もかわらないのに待つとか。そんなこと言うやつは初めてだよ。そこまで思われたことがない』『無意味でいいんだ。私はいつか帰ってきてくれるからって信じてるから。帰ってこなくても気持ちは変わらないんだよ。貴方が幸せなら私はいいんだ』そういうと涙が前にもまして溢れ出る。今の私が言える精一杯の言葉だった。再びキミは僕の頭を撫でる。 僕は涙を拭いて押し殺せない感情を必死で抑える。 しばらく経った後『会わなきゃいいんだよ・・・』キミが言った。 『悲しいなら会わなければいいんだ』『そうだね。そう出来るならどんなにいいか・・』 僕らの間に無言の空気が流れた。『その人と、うまくいくといいね』笑顔で言う。 『今度二人で会うんだ。そのときが勝負だな』『そう。頑張って』僕の想いを押し付けちゃいけない。キミを困らせちゃいけない。何度も自分に言い聞かせてキミの話すことを黙ってきいていた。心はどうしようもないくらいボロボロだった。 『もともと好き合ってたんだから、ずっと忘れられなかった人と恋愛が出来るなんて素敵ね』そういい終わった後にキミの家についた。『ありがとう』 『あーいいよ。全然。幸せに』笑顔で言い残して僕はその場を去った。 家までの一人きりの車の中は淋しく、送り終わるまで、限界まで抑えてた涙が再び流れる。 大声で泣きじゃくって無意味な自分の片思いに涙が止まらなかった。届くことも叶うこともないこの愛に深い悲しみが僕を襲う。大丈夫だ。大丈夫だよ。きっと帰ってくるから。戻れるから。ずっと思っていていいんだよ。とめどなく溢れる涙に言い聞かせるように何度も何度も繰り返した。私は大丈夫。きっとこのつらさを乗り越えられる。今の僕ならきっと出来るはず。頑張って待ってみようよ。先は見えなくてもキミを好きでいられる。キミを愛してゆける。そう、今はキミの幸せを願ってみよう。僕なら大丈夫。もうキミの前では泣かないよ。 僕の気持ちはじゅうぶんくらいキミはわかってるはずだから。誰よりも僕の心に気づくのが早かったキミなら、術は無くても理解してるから。僕の表情や言葉のトーン、そして話し方でキミは誰よりも早く僕の心を気づいてくれていたひとだから。 僕らはもう、お互いに別の道を歩まなければいけないのかもしれない。 だけど僕は、心がボロボロになった今でもキミとはやり直せるって信じてるから。 そう僕をすべてを理解してくれていたのもキミだけ。キミの横でどんなときも、何があっても支えてあげられるのは僕だけのはずだから。そう僕らの縁は完全に切れていない。 僕らは新しく廻り始めた運命の中で、真実の愛を探せるはずだから。 ずっとずっと愛してるよ。僕にはキミが必要なんだ。キミの隣で笑っていたいんだ。 一緒に家族をもちたいんだ。キミは僕が初めて感じた運命の人だから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.04 04:53:26
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