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カテゴリ:本
佐々木中(ささきあたる)という「文学者」・評論家の語り下ろしのインタビューです。
とはいっても、対談形式ではなく、ナレーターも含めてすべて著者がやっています。 彼の定義する「文学」や「革命」に対する5部からなるセミナーみたいなものなのですが、「野戦と永遠」でもそうですが、一種、話し言葉のような語り口。広松渉みたいな漢語をそこに混ぜるとは。そもそも、ルジャンドル専門家なのでしょうが、そこから借りてきた概念を振り回し、それ以外の概念を用いての論議を「恥ずかしい」などといってしまう傲慢さ。 精緻な理論に基づくものではありません。繰り返したいときは「ウザい」ほど繰り返し、議論が面倒になると「繰り返しません」って、するっと逃げてしまう。 うーん、コアなファンじゃあないとね。 著者の言葉じゃないけど、一次資料(この場合はルジャンドルの著作)に当たった(読めないものを読む。読んでしまう。)方がためになりますね。 肩すかしをくらった感じの読後感でした。 【送料無料】切りとれ、あの祈る手を お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 16, 2011 10:06:46 PM
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