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カテゴリ:本
【送料無料】消された一家 北九州で実際に起きた、連続監禁殺人事件の事件簿である。 最高裁係争中であり、被告たちの最終的な判決はどうなるかはまだ分からない。 首謀者松永太は地裁・高裁で死刑判決を受け、彼の影響下にあった内縁の妻である緒方純子は地裁で死刑・高裁で無期懲役に減刑された。 ここで、信じられないのは、首謀者である松永太は自らの手を汚さずに、緒方純子の父・母・妹・妹の夫・妹の子供2人を互いに殺させて、死体の始末も彼らにやらせているのである。 謹厳・実直な家族で地方でも知られていた一家が何故? 松永は暴力(肉体的・精神的な暴力で彼ら彼女らを支配し、互いに疑心暗鬼の状態とさせ、松永のご機嫌を伺うだけしか考えることのできない操り人形にしていたのである。 ここまで他人を支配できるのかというほど、その人間性を無視した態度、悪逆さにはやはり現法のもとでは極刑となるのでしょうが、むしろ彼の精神病理・神経病理を知り、今後、彼のような人間が生まれないようにするにはどうしたらいいか、生まれたとしたらどう対処すべてきかを研究する方が、後世の役に立つと考えます。 その観点からも、このノンフィクションは意味のあるものであるのですが、反面、松永の家庭環境・教育環境(わからないというのが本当なのでしょうが)がほとんど書かれておらず、実に残念です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 20, 2011 08:46:40 PM
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