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にほんブログ村 こちらは5月に下書きをしたまま、アップしてないっぽい日記です。 映画のものなので特に数ヶ月ずれたからといっても問題はないと思いますので アップします。 (重複でしたらすみません、読み飛ばしてください)
「ローズ・イン・タイドランド」 2005年、カナダ、イギリス映画。監督、テリー・ギリアム。 母親も父親もジャンキー、まともな生活を送っていない 10歳の少女、ジェライザ=ローズ。 ある日母親が過剰摂取で死亡。少女をとりあげられることを 恐れた父親は、故郷まで逃げるように少女を連れて旅をする。 しかし、辿り着いた廃屋のような故郷で、やはり父親も過剰摂取で死亡してしまう。 少女は、そのときの唯一のともだち、人形の頭たちとともに、 想像と幻想の世界に生きる。 そのときに、奇妙な姉弟に出会い、さらに不思議で怪しい世界にと足を進めていく。 なんというかうまく説明しにくいんですが、 どういうんでしょうね、少女の現実逃避っていうか、 まだ幼いから現実がわかってないまま、淡々と想像の世界に遊んでるというか。 そして、少女ならではの残酷さや酷薄さの表現なども出てきたりします。 「未来世紀ブラジル」や「バロン」のような壮麗な幻想世界ではなく、 泥のなかで這いずりまわるような、なんとも言えない暗い幻想世界なんですけれど。 何度も観たらまた印象が変わるのか? しかし、ダークな話でもあるので、そんなに頻繁に楽しめるものでもないか。 この映画は少女の愛らしさに尽きるとは思います。 一人演技も多いですしね。そこはギリアム作品、ちゃんと主役として 成り立つ華をもった少女が主役なので、最後までとにかく観られる感じでした。 (あんまり、この女優さん、ほかに「おっ!」という出演作はなさそうですけどね) 幻想とか想像とか、そういうフィルターを取っ払うと 悲愴で悲惨、とんでもない映画なんですけども。 ラストも「やっちゃった」というイメージで...あーあ。やっちゃった!! どう終わっても、最初からすでに悲惨だからもう、しょうがないというか、 じゃあどう終わればいいかというと...想像つきませんけども。 ひとことで言うと、少女は強くて、残酷だなあ。と思う映画でした。
「Dr.パルナサスの鏡」 2009年、カナダ、イギリス。監督はテリー・ギリアム。 自称、1000年生きているパルナサス博士は、下僕のこびと、 団員と愛娘という4人で旅をしながら、「パルナサス博士のイマジナリウム」と いう見世物興行を行っていた。 その内容は、鏡の中に客を誘い入れて、秘めたる欲望を見せるというもの。 博士は実は、鏡の中でどちらが客を誘惑できるかという賭けを、 悪魔と行っているのである。 博士の不死性は、悪魔との取引で入れたものだったのだ。 しかし、その代償は大きく、娘が16になった日に悪魔に渡すというものであった。 更に、橋から吊るされていた男も加わって、悪魔と博士たちの 駆け引きが繰り広げられる。 世界観やテーマ(悪魔やら不死やら、ちょっと錬金術的なダークさとか)、 美少女あり、ハンサムあり、いろいろ盛りだくさんで楽しい映画です。 しかし、最後に取り上げている「バロン」が、わたし的にはギリアム作品の トップに君臨しているため、(モンティ・パイソンはまた別格ですけども) ややちょっと、セットなどのチープさなどが目立ち、メッキ的な印象は否めず。 かけた費用が違うってことなのかなあ。とか... しかしバロンは、そういう意味ではかなり赤字でしたっけ? かけすぎだという、マイナス評価が多い映画ではあるので、 まあしょうがないかなあ、と思うところもあり。 実は、映画を観たのがもう数年前(ビデオでみたと思うので、それでもひょっと したら5.6年?)なので、なにやらぼんやりしてるというか、 肝心な落ち、ラストが「えーとどうだっけ」というふうになっちゃってたり。 ここでは書きませんが、とちゅうで「なにそれ!」ともやもやしたり、 ラストもやや解せないというか、物悲しいというか、ペーソスというか、 すっきりはしないものではありました(私的感想)。 個人的には、ダークな魔法的イメージがちょっと不足、 という感じですが、ヒース・レジャーは素敵であったとか、 悪魔がトム・ウェイツだとか、役者は相変わらず良い使い方をされているなと 思ったわけです。 観てからだいぶんたったし、また観てみたいかも...。
「バロン」 1989年イギリス映画、監督、テリー・ギリアム。 私の中ではテリー・ギリアム史上(モンティ・パイソンはテレビシリーズとして 別枠のベスト!)ベスト1だと思う作品なのです。 あまつさえ、人生最高の1本にも入ります。 「未来世紀ブラジル」と同じく、二つの世界が入り乱れるというか、そういう パラレルワールド的な魅力あり、衣装やセットの華麗さ、美しさあり、 女優や俳優の魅力あり、(なかでもユマ・サーマンのヴィーナスたるや、 本当に美の女神の化身のように美しい!!!) 音楽も素晴らしく、主人公、バロンのそばにいる脇役たちのおちゃめさ、 キュートさ、面白さ(ほんにんたちは真面目なのでよりおかしい)、 主要人物の少女のすきっ歯のチャーミングなことったら。 おっちゃんたちのがんばりに、いつしか笑いながらなんだか泣けてしまう、 というかんじです。楽しみながらも、ほろり。こりゃ最高ではないですか。 「ホラ吹き男爵の冒険」をさらに豪華に楽しめるエンターテインメントとして 映画にしたという感じ。 だいーーーーーぶ昔に観た映画ですが一応入れておこうかなと。 どっかにビデオ(DVDだったかも?)があったっけなあ。 ギリアム作品、ドン・キホーテ、ちゃんと映画になるといいなあーーーー...。 (ロスト・イン・ラ・マンチャは観ましたけども) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 25, 2016 12:54:53 AM
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