皆様こんにちは。
前回に引き続き、今日も「食品の裏側」の著者である安部司さんの講演会のレポートをさせていただきたいと思います。
もし、前回・前々回の記事が未読の方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらからお読みくださいね。
さて、前回の安部さんのお言葉
「気持ちが悪い」この気持ちが大切なんです。
をお聞きになられて、皆様はどう感じられましたか?
私は、「気持ちが悪い」のは勿論でしたが、化学調味料を使わずにご飯を作ってくれた母に、改めて心から感謝しました。
「そうなんだ、こういうのって、身体に良くないんだ・・・」幼い頃にこういった知識を身につけてくれるのは、普通は親しかいませんから・・・。
さてさて、それでは今日は具体的な添加物のお話をしたいと思います。
原材料の表示でVC(ビタミンC)という表記、よく見かけられると思います。
この日常的に使われているVCは、もちろん添加物です。自然界に存在する野菜やフルーツから出来たVCではなく「化学的に作られた」VCだからです。
それだけでも「え?ビタミンCって、良いものかと思っていたのに・・・」という方も多いのではないでしょうか。
安部さんははっきり言いました。
「そんなん、添加物だから天然のものと全然違いますよ~!」
つまり、化学式で表すと同じものになるのかもしれませんが、食べ物として考えると、添加物のVCと野菜や果物の天然のビタミンCは全く別のものなのだそうです。
ちなみにこの化学的に作られたVCと安息香酸ナトリウム、それぞれ個々に摂取すると(今のところ)問題はない添加物なのだそうですが、一緒に摂ると劇物が発生するそうです。
しかも、両方よく使われる添加物だからでしょうか、一時期それで大問題になったにもかかわらず、未だに特に対応策も講じられていないそうです
例えば、コンビニで「お茶」と「サンドウィッチ」や「お惣菜」などを一緒に買うケースは多いのではないでしょうか。
お茶には大抵VCは入っていますし、コンビニ弁当の類に安息香酸ナトリウムが入っていることはごく普通だと思います。
・・・ということは?!
皆さん、外でのお食事にはくれぐれもお気をつけ下さいね。
ちなみに我が家では、外出のときはほぼ必ずといってよいほどマイボトル持参です。といっても、空のペットボトルにお水やその日の気分のお茶を入れるだけです。
時間がなくても紅茶が飲みたい時は、500mlサイズのボトルにこのティーバッグを入れておけば、外出先でも無農薬・無化学肥料のとっても美味しい紅茶が飲めます。
水出しでも、結構短時間で抽出できるので、電車や車で移動している間に飲めるようになるので、我が家ではとっても重宝しています♪
こういった行為は、単にお金の節約になるだけでなく、たったこれだけで「余分な添加物をとらない」ということに繋がるのですね。
また、スーパーではよくお惣菜コーナーと言うものを見かけます。
でも、スーパーの奥でお惣菜を作っているというのは殆どないそうです。
「いいですか、スーパーの奥で、オバちゃんがじゃがいもや人参の皮を剥いているのを見たことがありますか?」
(た、確かに見たことないかも・・・。)
スーパーも安いファミレスも全て出来上がり品を「仕入れ」ているそうです。しいていうなら、大量に仕入れて独自に「小分け」しているくらいだそう。
言われてみれば、小分けをしているのは見たことがあっても、小学校の頃、給食のおばちゃんたちが「あ、給食作ってくれているんだ」と感じたようなにおいはスーパーではしないと思います。そして、野菜を剥いたり、大鍋で煮立てているのも見かけません。
小さな小売店で「手作り」されているところも勿論あると思いますが、基本的に「大手」では
「輸入品の農薬たっぷりの中国産とかの安い野菜を仕入れて、添加物を大量に入れたもの、それが皆さんが一般的に買っているお惣菜なんです。」
「お弁当屋さんも、みーんな(添加物が入った)お米を仕入れているんですよ。」
・・・だそうです。
たしかに、お弁当屋さんで巨大なジャーにお米は入っているものの、お米の袋が置いてあったり、お米を洗っている姿って、見たことがありません。
でも、安部さんはことごとく繰り返します。
「いいじゃないですか、楽したいんでしょう?一時期的に楽していい思いをしたんだから、いいじゃないですか。」
そしてこう続けます。
「皆さんの要求に応えるために添加物と農薬があるんです。」
日本の消費者は世界一うるさい。
「色が悪い」「形が悪い」「もっと安いのがいい」・・・
そういった消費者のニーズに応えるために、添加物を使い、農薬まみれでも安くて虫のつかない中国産をはじめとした野菜が使われているのだと。
「企業だけの問題でしょうか?違いますよ。みんなの要求に応えて出来た商品がこれらの(添加物だらけの)商品なんです。」
きっぱり言い切る安部さん。
確かに、おっしゃるとおりだと思いました。
「そしてね、ちょっと知恵があったりすると、『ソルビン酸、これは強くて良くないのよね。』なんて言う。じゃあ、ソルビン酸の代わりになるような添加物を入れなくちゃいけません。PH調整剤っていうのは、一括表示でいいんです。だからね、ソルビン酸の代わり・代わり・・・、そうですね、ざっとこれくらい(といって目の前の保存料を取り出して)、7種類くらいの添加物を入れれば、ソルビン酸を入れなくても同じくらいの保存が利きます。」
「PH調整剤、なんていいかたをしていますけれどね、僕たちうちわの人間がなんて呼んでいるか知っていますか?日持ち向上。」(つまり、防腐剤や保存料と同じ、という意味です)
「じゃあ、なんで添加物は良くないのか。身体に不要のものが入るだけでなくて、添加物はミネラルを体外に排出させてしまうんです。」
・・・と、今日はここまでです。
次回はしょうゆのお話と、添加物のメリット(といわれるもの)についてのお話です。出来ましたら、おうちにある「しょうゆ」がどんな原料で作られているのか、チェックしてみてくださいね。きっと、こういうチェックをするところから、食に対しての理解が深まると思いますので・・・
今日もご拝読いただきましてありがとうございました。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております