今日は、私が読んでいるメルマガの中でもダントツのお気に入りである「私が一番受けたい【ココロの授業】」でご紹介されていたお話を掲載させていただきますね。
このメルマガは、私が先日ご紹介した「私が一番受けたいココロの授業」の著者でもある比田井 美恵さんが配信されているものです。以前配布されていた無料小冊子同様、毎回素晴らしいお話を届けてくださり、とても無料配信とは思えない感動の内容なのです
今回は、比田井様のご快諾を得まして、記念すべき50号のメルマガから一部転載させていただきます。
***以下、メルマガ「私が一番受けたい【ココロの授業】」より一部抜粋***
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■ 私が読んだ本コーナー
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出版社からの紹介にはこんなふうに書いてあります。
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◆決して電車で読まないでください!
心を揺さぶる10の物語
この本は、6万人以上の人が涙を流した物語と
臨場感あふれる著者のメッセージで構成されています。
電車の中では読めない、心揺さぶる珠玉の物語とともに、
生きるメッセージが展開されていきます。
この本に登場する物語
Story 1 戦渦の子どもたちが望んだもの
Story 2 あるレジ打ちの女性
Story 3 ある生徒の高校受験
Story 4 たった1つの社訓
Story 5 「ミラー細胞」と佐賀北高校
Story 6 なぜ、ガンはV字編隊で飛ぶのか?
Story 7 母の足
Story 8 あるパチンコ店の話
Story 9 夢をあきらめない
Story10 腐らないリンゴ
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今日はこの中から、
「あるレジ打ちの女性」の話を
要約してみなさんにお伝えしますね。
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【あるレジ打ちの女性】
その女性は、何をしても続かない人でした。
田舎から東京の大学に来て、
サークルに入っても、すぐに嫌になって、
次々とサークルを変えていくような人でした。
それは、就職してからも同じでした。
最初の会社は3ヶ月。
...上司との衝突が原因でした。
次の会社は半年。
...自分が思っていた仕事と違う、というのが理由でした。
そんなことを繰り返すうちに、
彼女の履歴書には、わずかで辞めてしまった会社の名前が
ずらっと並ぶようになってしまいました。
そうなるとどの会社も正社員としては雇ってくれません。
彼女は派遣会社に登録しました。
しかし、派遣会社でも長続きしません。
履歴書には、また、派遣先のリストが
次々と追加されていきました。
今度の派遣先はスーパーでした。
仕事内容は「レジ打ち」。
今のようにパーコードなんてない時代です。
当時のレジは、電卓のように、
ひとつひとつキーを打たなければならなかったのです。
勤めはじめて1週間...
仕事に慣れてきた彼女は、だんだん飽きてきてしまったのです。
「私はこんな単純作業をするために、いるのではない!」
...辞表を書いてみたものの、
正直なところ、彼女自身も、
仕事も長続きせず、
我慢のできない自分が嫌いになっていました。
どうしようかと思っていた矢先にかかってきた
田舎の母親からの電話。
「帰っておいでよ」
母のやさしい声に、決心がつきました。
もう、田舎に戻るつもりで部屋の片づけを始めたのです。
片づけをはじめてしばらくすると、
昔の日記が出てきました。
パラパラとめくっているうちに、
小学生の時に書いた言葉が、
彼女の目に飛び込んできたのです。
「ピアニストになりたい」
...彼女は思い出しました。
ピアノの稽古だけは、辞めずに続けていたのです。
そして、「夢を追いかけていた心」を思い出したのです。
「あんなに希望に燃えていた自分が
今はどうだろうか。情けない。
そして、また逃げようとしている...」
彼女は泣きながら母親に電話をしました。
「私、もう少しここで頑張る」
辞表を破り、スーパーに出勤した彼女は
レジ打ちをしながら、ある考えが浮かびます。
「ピアノも練習を重ねるうちに、
キーを見なくても打てるようになったんだ。
私流にレジ打ちを極めてみよう!」
彼女は数日で、ものすごいスピードで
レジ打ちができるようになりました。
すると、今まではレジのボタンしか見ていなかった彼女が
今まで見もしなかったところへ目が行くようになったのです。
「あのお客さんは昨日もきていたな」
「この人は、閉店間際に来る」
「この人は、高いものしか買わない」
そんな風にお客さんを見ることが
彼女の楽しみのひとつになりました。
...そんなある日、
いつもは安いものばかりを買うおばあちゃんが、
5,000円もする立派なタイを持って
レジに来たのです。
ビックリした彼女は思わず声を掛けます。
「今日は何かいいことあったんですか?」
するとおばあちゃんは嬉しそうに言いました。
「孫がね、水泳で賞を取ったから、お祝いなんだよ」
彼女は、嬉しくなって言いました。
「それはおめでとうございます!」
お客様とのコミュニケーションが楽しくなった彼女は、
すっかりお客さんの顔と名前を憶え、
「○○さん、今日はこのチョコよりも、もっと安いチョコが出てますよ」
「今日はマグロよりもカツオのほうがいいわよ」
などと言うようになったのです。
彼女はだんだんこの仕事が楽しくなってきました。
そんなある日のこと。
彼女が忙しくレジ打ちをしていると、
店内放送が響きました。
「本日は、混み合いまして、誠に申し訳ございません。
どうぞ、空いているレジにお回りください」
しばらくすると、また放送が響きました。
「重ねて申し上げますが、
どうぞ、空いているレジにお回りください」
...3回目のアナウンスを聞いて、
彼女は何かおかしいと気づき、
周りを見渡して、...驚きました。
他のレジが全部空いているのに、
彼女のレジにしかお客さんが並んでいなかったのです。
...店長があわてて、お客さんに駆け寄り声を掛けます。
「どうぞあちらへお回りください」
するとお客さんは、
「放っといてちょうだい!
私はここへ買い物に来ているんじゃない。
あの人としゃべりに来ているんだ。
だからこのレジじゃないとイヤなんだ」
その瞬間、彼女はワッと泣き崩れました。
他のお客さんも言いました。
「特売は他のスーパーでもやっているよ。
だけど私は、このおねえさんと話をするために
ここへ来ているんだ。
だからこのレジに並ばせておくれよ」
彼女はポロポロと泣き崩れたまま、
レジを打つことができませんでした。
仕事というのは
これほど素晴らしいものなのだと初めて気づいたのです。
そうです。
すでに彼女は、昔の自分ではなくなっていたのです。
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「涙の数だけ大きくなれる!」
(著:木下晴弘 出版:フォレスト出版)
より要約引用。
***以上、メルマガ「私が一番受けたい【ココロの授業】」より抜粋***
正直「レジ打ちの女性の話」というタイトルを見たとき「・・・ん?」だったんですね。どんなお話なのかの想像が全くつかなくて。
でも、読み進めていくうちに、そのお話の展開に引き込まれてしまったのは私だけではないと思います。
「レジ打ち」の仕事が、仕事のやり方次第で、こんなに感動できる仕事になるのですね。そしてきっとそれは、どんな仕事でも同じなのだと思いました。
私の今の仕事にレジ打ちはありませんが、「レジ打ち」がなくとも彼女のような姿勢で仕事に取り組み、お客様に喜んでいただけるような仕事をしていきたいと心から思いました。
比田井さま、素晴らしいお話をご紹介くださり、本当にありがとうございました!
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◎私が一番受けたい「ココロの授業」
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そして、こういった素晴らしいお話の数々を比田井ご夫妻がご紹介くださっている、素晴らしい本はこちら
「私が一番受けたいココロの授業」
(比田井和孝・比田井美恵 著 ごま書房)
↑ぜひ10代に出逢いたかった本ですが、この年でも出逢えたことに感謝が溢れ出てくる、本当に素晴らしい本です。
8月には渋谷で比田井ご夫妻の公開授業&講演会が行われ、私も参加させていただいたのですが、お二方とも笑顔いっぱいでとってもエネルギッシュな素晴らしいご夫婦でした。
こんな授業が受けられる、ウエジョビ(上田情報ビジネス専門学校)の学生の皆さんはお幸せですね
本日もご拝読いただきましてありがとうございます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております