以前にもご紹介したことがありますが、私のお気に入りのメルマガの1つに「ドクスメ」さんこと「読書のすすめ」さんがあります。
昨日配信されたメルマガは「食」、とくに「お弁当」について書かれた本について取り上げられていました。
私自身、自分の身体のこと(アトピーやアレルギーなど)や娘の食物アレルギーのこともあって、食べ物には気を遣うようにしています。
また、軽度なのですが娘は食物アレルギーの種類が多く(思いつくだけで、牛乳、卵、小麦、大豆、牛肉、まぐろ、カニ・・・)給食ではなく毎日お弁当を持たせています。
そんなこともあって、とても心に響く内容だったので、メルマガの一部を皆様にもご紹介させていただきますね。
~~以下、ドクスメさんのメルマガより抜粋~~~
料理を作ることは、食べる人のために
自分の命(寿命=時間)を、食材に費やすこと。
だからこそ食べるときは、その命を尊ぶことを
忘れちゃいけないのです。
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高校に入って、毎日の昼食は、母の弁当になった。
僕は野菜が大嫌いで肉が大好きだ。
特にそぼろご飯が大好物で、それを弁当に作ってくれと頼んだ。
僕が家の手伝いをしたとき、成績がよかったとき、
僕が母を喜ばすようなことをしたときは、そぼろご飯
もしくは肉たっぷりの弁当だった。
ある日、母と大げんかして、僕は暴れて
壁に穴を開けたことがあった。
次の日、カバンの上に弁当が置かれていたので
「あんなことしたのに弁当を作ってくれたのか」と
ホッとして学校にでかけた。
学校で弁当を開けると、ご飯さえもなく、すべて野菜弁当だった。
母の機嫌は弁当でわかる。
おもしろくて、怖い弁当だった。
(大学一年・男)
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ある日の弁当は、白ご飯の上に梅干しが二つ置かれていた。
弁当箱を開けた瞬間、いつもとは違う違和感を
感じたが、気にせずに食べた。
家に帰ると、母が弁当の感想を聞いてきた。
私は「おいしかった」と答えた。
母は「ご飯が何かの形に見えなかった?」と聞いてきた。
「わからん」と言うと母は「おっぱいよ」と自信満々に言った。
私は開いた口がふさがらなかった。
(大学二年・男)
~~~~~
私の家は母子家庭だ。
私が小学校5年生のときに、両親が離婚した。
母は女手ひとつで私と妹を育ててくれた。
毎日、夜遅くまで働きながら、食事を作り、掃除も洗濯もこなしてくれた。
私が高校生になると、弁当が必要になった。
母は毎朝早起きして、朝食と弁当を作り
私たちを見送って出勤。
帰宅するのは9時頃で、それから夕飯を作って洗濯。
本当に休む時間がなかった。
私が高校に入ってしばらくたった頃
お弁当を食べた後に、弁当箱のフタにメモを貼り付けた。
「いつもありがとう。おいしいです」
単なる気まぐれだった。
たまたま手元に付箋があり、何となく書いただけだった。
翌朝、台所へ行くと、そのメモが台所の壁に貼ってあった。
母は何も言わなかったが、母のうれしさが伝わってきた。
適当に書いただけのメモが大切に保管されたことで
申し訳なく思い、もっと感謝しなければならないと思った。
今もそのメモは台所の壁に貼り付けられている。
(大学一年・女)
~~~~~
誰が、どんな気持ちで作ろうが、変わらないのが
「美味しかったよ」のひと言だ。それで苦労も報われるのだ。
作ってよかった、頑張ってよかったと思えるのだ。
きついけど明日も作ろう、冷凍食品を使ったとしても
やっぱり作ってあげようと思うのだ。
その気持ちは絶対に伝わる。
だから子どもは感謝の念を抱くのだ。
『もっと弁当力!!』より
【もっと弁当力!! 佐藤剛史著 五月書房刊 ¥1575(税込価格)】
~~~以上、ドクスメさんのメルマガより転載~~~
短い中にも、私には笑いあり、涙ありの素敵なメルマガでした。
私自身、中学・高校と毎日お弁当でした。
朝、部活の朝練のために5時台に家を出ていた私。当時、仕事もしていたのに母は毎日お弁当を欠かさず作ってくれました。
大学の4年間は一人暮らしだったので、お弁当作りは休止。
私は大学を卒業して実家に戻り、社会人になりました。
そして私は、なんと社会人になってからもお弁当を持っていく日が多かったのです。母は「なんで大人になってもお弁当を作るのかねぇ~」と言いつつも、顔は笑ってお弁当を持たせてくれました。
母は食事を丁寧に作る人で、冷凍食品やお惣菜を購入することなど殆どない人でした。
フルタイムで働きながらすべての家事をこなし、早朝からのお弁当作りにも、夕食の残り物ではなくわざわざ作ってくれていた母。
今思い返すと、そんな母への感謝の言葉が全然なかったと反省しきりです。
「お母さん、こんなにも朝早くから、毎日お弁当を作ってくれてありがとう。」
「今日のお弁当、美味しかったよ。いつもありがとう。」
今では当たり前と思えるこれらの言葉が、当時の私は全然言うことができませんでした。
「ごめんねぇ~」「ありがとう」
そんな短い言葉でしか表現することが出来ず、しかも感謝の気持ちが全然、本当に全然足りませんでした。
「お母さん、遅ればせながら、毎日お弁当を作ってくれたこと、とってもとっても感謝しています。
お母さんのお弁当、すごく美味しかったよ。
朝早くからのお弁当作り、本当に大変だったよね。長い間、本当にありがとうございました。m(__)m」
今では直接伝えることの出来ない、母への感謝の気持ち。
だからこそ、今は身近な人にこそ、感謝の気持ちを持ったときにすぐに伝えるようにしています。
娘は幼稚園時代から(そして今でも)こんなことを言ってくれます。
「ママのお弁当、今日もすっごく美味しかった。いつもありがとう」
「お弁当、美味しかったからおかわりしたいくらいだったよぉ~」
「いつもお弁当作ってくれてありがとうね。明日はお休みだからお弁当もお休みだよ。だからママも休んでね」
娘はこうしたことを頻繁に言ってくれるのです。私と違い、人間が出来ているようです。(笑)
こんな娘の言葉を聞くたびに、こんな風に感じてくれて、それを伝えてくれる娘に感謝の気持ちでいっぱいになります。(さらに、自分の若き日の未熟さも痛感★)
だから、私も娘に感謝の気持ちを伝えるようにしています。
「そんなこと言ってくれてありがとうねぇ~ママ、すごく嬉しいありがとうね」と。
そして、娘の有り難い言葉にお返しする気持ちも込めて、身体にもよくて娘が喜ぶようなメニューを心掛けるようにしています。
(野菜の胡麻和え、きんぴら、切り干し大根、わかめときゅうりの酢の物、かぼちゃの煮物、温野菜などなど。至って普通の和食メニューです。笑)
お弁当を通じて、日々の感謝の気持ちを伝えることの大切さを改めて感じた今回のドクスメさんのメルマガでした。
読者の皆様の中には、いつもご家族の皆様のお食事を作られている方もいらっしゃると思います。
毎日、本当にお疲れ様です
愛情込めて作られたお料理は、波動が高いと聞きます。どうぞご家族の皆様のためにも、愛情を込めて身体にも心にも優しいお食事作りを顔晴って下さいね
そして、もしかしたら、奥様やお母様にお食事を作って頂いているという、幸せな読者様もいらっしゃるかもしれませんね。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、ぜひぜひ、お食事やお弁当を作ってくださっている方に感謝の気持ちをお伝えになられてはいかがでしょうか?
言葉で言うのが恥ずかしかったら、メールでも、メモ書きでも良いと思うのです。
私のように、直接感謝の気持ちを伝えることが出来なくなる前に、そして私のように後悔することがないように、感謝の気持ちを伝えられるときに・・・。
毎日の食事作りは、私にとっては大切な家族への愛情表現の1つ。
特別な献立ではありませんが、今日もたっぷりの感謝と愛を込めてお弁当&食事作りをしたいと思いました。
(ちなみに本日の献立は、定番の有機玄米ご飯、きゅうりの塩もみ、ほうれん草のサラダ、ごぼうとにんじんのキンピラ、もやしの炒め物(主にパパ用)などにする予定です。)
本日もお読み頂きありがとうございました。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております