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カテゴリ:「私の本棚」・TV・演劇
鑑賞劇場:彩の国さいたま芸術劇場 作 :井上ひさし 演出:蜷川幸雄 出演:藤原竜也 / 小栗旬 / 鈴木杏 / 辻萬長 / 吉田鋼太郎 / 白石加代子 他 久しぶりに今日は演劇です。 彩の国さいたま芸術劇場に、「ムサシ」を観に行ってきました。 今回は、実家の母が知人よりチケットを入手してくれました。 もともと「チケット争奪戦」というのは引いちゃう方で、 あ、満席ならいーです。。。 と、あっさりしてるんで、 どうしても!! というのがあんまりないんです。 なので、今回の棚ぼたには私がびっくり。 オークションでも結構高額で取引されてますよね。 とにもかくにも、取れたということで、これは行かなくちゃね。
井上ひさし氏の脚本ということで、 従来の「宮本武蔵」とは少し違う解釈に基づいています。 巌流島で武蔵は小次郎を破ったのが「本物」ですが、 ここでは、「あの時小次郎が死ななかったら」という仮説から始まる物語です。 巌流島の戦いから6年後に再会した2人・・・。 そこから新たな物語が始まるんです。 なのでしょっぱなから、竜也武蔵&旬小次郎の巌流島のシーン!! これは両方のファンならものすごく嬉しいでしょうね~。 サービス満点です。 私も生でお2人を観れて大変感動~。 主役の藤原くん。 先日『禅 ZEN』での北条時頼役が記憶に新しいだけに、彼の武士姿を生で拝めるっていうのはめちゃくちゃ嬉しい! 宮本武蔵っていうと、歴史の教科書なんかだと、ものすごく髪の毛もじゃもじゃな絵が描いてあって(笑)、竜也くんだときれいすぎない?? と思ったりしたのですが、そこはちゃんとw、「それなりに小汚い感じ」にしてありました。でも竜也くんなんでやっぱりイイ男なんですよ(笑 じっと黙って考えて、最後にズバっと意見を言うようなそんなキャラです。 対する小次郎の小栗くん。 背が高くて美男子でスタイリッシュな小次郎って雰囲気です。 映画を見ているせいか、彼が立っている姿はまるで『クローズ ZERO』みたいでした(笑 2の予告みたいに、「うおりゃ~~っ!!」って叫び出しそうなw 若々しい武蔵と小次郎、ですね。パワーがあふれていて。
脚本は井上色が満載といった雰囲気でした。 命を粗末にしている現代人。 金に、出世に目がくらんで、 あるいはプライドに負けて命を、自分を粗末にすることが多過ぎる世の中に対しての警鐘とも言える内容でした。 人の心に、たまりにたまった怨念とでもいうのでしょうか。 そういったものと一度綺麗さっぱり手を切れたらどんなにスッキリすることでしょう。 不要なプライドは捨てようよ。 そんなメッセージなのかな。 主要キャストは7~8人といった感じです。 みなさんそれぞれ、笑いあり涙ありシリアスあり、といった迫真の演技でしたが、 特筆すべきは2人の女性陣。 鈴木杏ちゃんはもともと舞台の方が経験豊富な女優さんだったんですね。勉強不足でした。 『吉祥天女』や、ドラマ「青い鳥」で見せたしっかりとした演技。 それは舞台でもその通りだったと思います。 まず声がいい。しっかりと出ていて動作も美しくて、基本ができているんです。 案外、TVや映画よりも、舞台の方が映える女優さんなのかもしれません。彼女の舞台見てみたくなりますね。これからもチェックします。 そして白石加代子さん。 もう何も言うことはなく・・・。 変幻自在の演じ分けというものを見せていただきました。 声色や、ちょっとした表情の変化だけで心情を変えている女優さん。素晴らしかったです。 舞台は、能楽堂のようなつくりで、 客席の通路を花道に見立てて、そこに俳優陣が通りかかるという設定もしているため、 お気に入りの俳優さんがお隣に立っている・・・ ということもあるのですw ファンサービスの一貫としても非常にうれしいこと。 お目当てのあの人が通ったらドキドキでしょうね(残念ながら通路側ではなかった。。。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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