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テーマ:DVD映画鑑賞(14209)
カテゴリ:洋画(ま行)
原題: FAUTEUILS D'ORCHESTRE/AVENUE MONTAIGNE 監督: ダニエル・トンプソン 出演: セシール・ド・フランス / ヴァレリー・ルメルシエ / アルベール・デュポンテル / クロード・ブラッスール / クリストファー・トンプソン / シドニー・ポラック 公式サイトはこちら。 <Story> パリに憧れてマコンから上京してきたジェシカ(セシル・ドゥ・フランス)は、ギャルソンとして由緒ある「カフェ・ド・テアトル」で働くようになる。 パリでも有名なそのカフェには、映画監督や有名女優、資産家などセレブの人々がやってくる。 だが、華やかそうに見える彼らは、様々な苦悩を抱えていた。 TVドラマで人気を博す女優のカトリーヌ(ヴァレリー・ルメルシェ)は自身のキャリアに満足できずにいる。 美術収集家・グランベール(クロード・ブラッスール)は自分の人生にとって大切なものを見つめ直すため貴重なコレクションを放出しようとしている。 著名ピアニストのジャン=フランソワ(アルベール・デュポンテル)は、歩んできた道のりに違和感を感じ、本当に音楽を必要とする人々の前で演奏したいと苦悩していた。 やがて運命の日。ジャン=フランソワ、グランベール、カトリーヌそれぞれの人生が、緩やかに幕を開ける――。 (cinemacafe.netより) <感想> 昨年見逃してしまった1本。 フランス好きとしてはやはりスルーはもったいない。 ということで鑑賞。 主役の、セシル・ドゥ・フランスさんのお名前からしてもう、まさにこの役を演じるために現れたという感じです。 とても好奇心旺盛なジェシカ。 とりあえず、自分と出会った人や物事には、チャレンジして向かい合っていく精神はたくましい。 そしてその中からどんどん出会いが広がっていく。 ジェシカが持つ不思議な魅力なんでしょうね。 何かが起こった時に、自分には関係ないこととして通り過ぎて行くのか、それとも自分のアンテナに引っ掛かったことには足を止めて立ち止まって見るのか。 そこが人生の分かれ道かもしれない。 彼女が勤めるカフェに集う人々。 いわゆる成功者、セレブと呼ばれる人にも何故か皆、悩みや葛藤があるという設定も面白い。 成功したからもう何も怖いものはないんじゃないかと思われがちな彼らでも、否、成功したからこそ、より複雑な悩みが待っているような気もする。 それまで費やしてきた時間と労力、そして得た地位と名声が、彼らにシンプルになることをためらわせているのかもしれない。 だけど思い切ってそれらの枠組みから外れてみることで、いかにそれまでの自分たちが窮屈なことに囚われていたかがよく見えてくる。 個人的に好きな、アルベール・デュポンテル演じるピアニストの苦悩もよかった。 途中で、ジェシカが屋上に上がってパリの街並みを眺めるシーンがあるが、この景色が最高に美しい。 夜明けのパリだもんね。 パリは恋もそうだけど、チャンスをつかむことも何だか面白そうと感じます。
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