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rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.03.19
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カテゴリ:洋画(た行)

原題:PARTIR

監督:カトリーヌ・コルシニ

出演:クリスティン・スコット・トーマス、セルジ・ロペス、イヴァン・アタル

製作:ファビエンヌ・ヴォニエ

撮影:アニエス・ゴダール


鑑賞劇場 : TOHOシネマズ六本木ヒルズ


「フランス映画祭2010」 公式サイトはこちら。



<Story>

医者の夫と2人の子供と南仏に暮らすスザンヌ(クリスティン・スコット・トーマス)。
何不自由ない専業主婦の生活も、窮屈に思えて仕方のない40代の彼女は、子育てのために あきらめた運動療法士の仕事を再開することに。
カウンセリング室の増築工事が始まり、彼女は現場で働くイヴァン(セルジ・ロペス)と知り合う。
前科のある男と激しく惹かれ合うようになったスザンヌは、家族も安定した暮らしも捨てて、彼と生きる決意をするが…。

(日本公開未定)



<感想>







いよいよこの前日から始まったフランス映画祭。
この日から私も参戦です。
まずは、昨年末に鑑賞した『ずっとあなたを愛してる』での演技が印象的だったクリスティン・スコット・トーマス主演の本作です。








お話としては、「いかにもなフランス映画」的な要素はいっぱいです。
まずラブな話。 それも唐突に始まってしまうラブですw
もう子どももかなり大きくなり、それまでずーっと専業主婦をしてきたスザンヌにとっては、
自分の日常に飛び込んできたようなイヴァンが、とっても新鮮に見えてしまったんでしょうかね。
何不自由なく裕福な暮らしを与えてくれたセレブ&イケメン夫ですが、
確執は相当あり、心の奥に不満もたまっていたからこそ、
どう考えてもイバラの道のイヴァンに走っちゃったのでしょうか。


イヴァンと夫と、2人の男性に対してのスザンヌの表情もまったく違っていて、
それは監督も意図したところのようです。
ただ体裁だけを保ち、意のままにならないと暴力をふるう男よりも、
一緒にいて自然体でいられる存在に人は惹かれるものです。
ただ悲しいことに、先立つものがないと暮らせない。 衣食足りて何とか、だし、金の切れ目は縁の切れ目 ・・・ でしょうね。 そのお金がないことに今度は縛られてしまう。
日銭を稼ぐ彼らの姿は、観ているこちらですら心が痛くなってしまいます。
それでもいい、どうなってもいいと飛び込んで行ってしまうスザンヌ。 一体彼女を動かしているものは何なんでしょう。 イヴァンの魅力だけが彼女を引っ張っているのではなく、彼女の女性としての自己実現のようなものも感じました。


昔からテーマとしてはよくあるお話。。。 と思うものの、実際にこうして映像で観ると、その情熱とともに、裏側にある痛々しさもリアルに感じられてしまう。
何もかも忘れて無邪気に過ごしている彼らの姿。 日常に追われると、こういう、子どものような心で人を好きになることを忘れてしまいそうになるだけに、
彼らはとても眩しく見えました。


クリスティン・スコット・トーマスは、きっちりとした妻や母という顔とともに、
ふっと男を虜にしてしまうような官能的な部分も持ち合わせていました。
「マダム」という言葉が似合うけど、ただ妻の座に収まっているだけじゃない、「女」を感じさせている。 と同時に、どこか世間的に疎い女性、浅はかさも持ち合わせてしまっている。
イヴァン役のセルジ・ロペスの荒々しさやダイナミックさ、そしてイヴァン・アタルのセクシーさ。 この男優2名の共演も目を楽しませてくれました。


終映後はトークショーがありました。
監督のカトリーヌ・コルシニさん、そして作家の島田佳奈さん。
監督いわく、

「原題 "Partir" はフランス語で『去る、帰る、行く』などと言われますが、
これはスザンヌが自分が今いる場所から違うところに行く、という意味合いを込めています。

舞台がパリではなくて、スペインから約60kmくらいの場所に設定したのも、
そことイヴァンの出身地とを行ったり来たりして、
それだけでもう "Partir" な感じになります。

そして、『行く』という意味なんですが、実はセックスのときにも使われます。」

・・・・・

最後の意味に関しては、さすがの百戦錬磨な作家の島田さんも、
「私も知りませんでした」と仰せでして。 苦笑
この感じがお好きでない方には、あまり本作は合わないかもしれませんね。


普通なら踏みとどまって考え込んでしまうのに、何のためらいもなく進んで行ってしまう主人公たち。
その彼らの心の動きを見つめていく作品なんだろうと思いました。





**********************************



今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点



  
















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Last updated  2010.03.22 08:11:14
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