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テーマ:映画館で観た映画(8566)
カテゴリ:邦画(か行・さ行)
監督 : 米林宏昌 原作 : メアリー・ノートン 企画・脚本 : 宮崎駿 声の出演 : 志田未来 、 神木隆之介 、 大竹しのぶ 、 竹下景子 、 三浦友和 、 樹木希林 公式サイトはこちら。 <Story> アリエッティはとある郊外の古い屋敷に住んでる小人の女の子。 小人の一族は、自分たちの暮らしに必要なモノを必要なだけ人間の世界から借りて生活する、借りぐらしの種族だ。 アリエッティが初めて借りに出たその夜、借りの最中に病気の静養でこの屋敷にやってきた少年・翔に姿を見られてしまう。 人間に姿を見られたからには、引っ越さないといけない。 掟と好奇心の間でアリエッティの心は大きく揺れるのだった。 借りぐらしのアリエッティ - goo 映画 <感想> やーっと行って来ました。 これは子どもだけが先に観てます。 いつでもいいやいつでもいけるからと、こういうのは後回しです(笑) なのでネタばれさせないように、彼らを口止めしてました。 原作は未読。 夜は少し涼しくなってきたので、久しぶりにエアコンをつけないで、 窓を開けてクルマを走らせると、気分がいいですね。 道も空いてて快適ー。 ついでにシネコンも空いてる~ 原作を読んだ方のお話では、「床下に住んでいる小人たちの生活のお話」 ということだそうです。 なのでそれをいかに膨らませるかということでしょうか。 自然との調和、共存のなかで、小人たちは生きている。 私たちにとっては取るに足らないほどの小さな虫や花も、彼らにとっては等身大であったり、 相手にしてしまうと真剣に戦わないといけないものであったり。 視点を変えて見ることで、普段は気に留めないものも、 1つ1つが支え合っているのかと感じる。 実は虫が好きじゃないんで、もしもだんごむしやコオロギが 等身大で目の前に現れたらと思うとぞぞっとしなくもないけど、アリエッティはむしろ 愛おしい存在として共存していきます(たぶんコオロギはあまり好きじゃないかもしれないけど。 笑) そして天敵に襲われた時などはこちらが思わず心配になったりしますが、 知恵を絞っているのには感心してしまったり。 小人たち、人間に知られないように借りぐらしをしていますが、 怪我をしたり病気になってしまったら一体どうするんだろう? とか、 あの家は一体どうやって作ったんだろう? とか、 余計なことばかり思ってました(笑) それにしてもアリエッティたちは、代々工夫を凝らした生活を受け継いできたのだろうと 想像する。 人間の世界では取るに足らないものが、彼らの世界では巨大だったり、 入手困難だったり。 必需品を得るために彼らが考えた、ありとあらゆる仕掛けも素晴らしいし、 生活の中で、人間からの「借り物」を工夫して使っていることなどは、彼らの知恵なのでしょうね。 アリエッティの部屋も女の子らしく、いい雰囲気でした。 もう、この種族は自分たちだけになってしまったのではないだろうかと、 アリエッティたちも不安の中で暮らしていたに違いない。 いつかは滅びゆく種族と指摘されても、それは信じたくないのが常であるし、 生き延びるために方法を考えて行くことになる。 見つかる訳にはいかないが、自分たちの知らないところでその存在を認知している人もいる。 小人たちを見守ってあげたいという想いが、陰ながら彼らを支えているのもよかったです。 そして翔も、アリエッティたちを守りたいと本能的に思っていく。 これはたぶん恋なんだと思うけど、それだけではない。 小人たちの持つ敏捷さだったり、人間にはない自由を持っていることへの憧れもあったのではないだろうか。 人間には決してできないことをしている小人たちに、その世界を続けてもらいたい。 その想いが彼を動かしていく。 アリエッティはアリエッティで、翔への想いもさることながら、 自分たち種族の継承を真剣に考えている。 こんなに少なくなってしまった自分たちが、自分たちだけでやっていかなければいけないとしたら、それはかなり精神的にも厳しい部分だっただろう。 「見守ってくれてありがとう」(だったと思いましたが)というセリフのなかには、 たぶん翔からもアリエッティからも、感謝の気持ちがあったのだと思う。 何も言わなくても、自分を支えてくれる存在がいるだけで、 生きる力になることがある。 この2人の場合はまさにそれだったのでしょう。 ********************************** 今日の評価 : ★★★ 3/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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