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テーマ:映画館で観た映画(8566)
カテゴリ:洋画(や行)
原題: THE VINTNER'S LUCK 監督・脚本 : ニキ・カーロ 原作 : エリザベス・ノックス 脚本 : ジョーン・シュッケル 出演 : ジェレミー・レニエ 、 ギャスパー・ウリエル 、 ヴェラ・ファミーガ 、 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ 鑑賞劇場 : ル・シネマ 公式サイトはこちら。 <Story> 1808年、ナポレオン統治下のフランス、ブルゴーニュ地方。 若い葡萄農夫、ソブランは自分のワイナリーを持ち、最高のワインを造ることを夢見ていた 。 父親の反対を押し切って、村娘のセレスト(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)と結婚したソブラン(ジェレミー・レニエ)は、ワイン醸造家になる野心に燃えていた。 しかし、ソブランの情熱は誰にも理解されない。 悔しさを持て余していたある夜、ソブランの前に、白い翼をつけた天使(ギャスパー・ウリエル)が現れる…。 約束の葡萄畑~あるワイン醸造家の物語?-?goo?映画 <感想> ル・シネマつながりでこちらの鑑賞券ももちろん同日消化です。 この日は祝日&ル・シネマサービスデーで混んでましたね。。。 かなり人が入ってました。 この映画、フランスなのにどうして英語? っていうのも不思議だったんですけど、 監督とケイシャ・キャッスル=ヒューズがニュージーランド人、 ヴェラ・ファーミガもアメリカ人だったら、やっぱり英語で作るのが自然なんでしょうか。 葡萄畑があまりにもフランスそのものなので、そこは考えちゃうんです。 これを見てて思ったのは、 ワインとはかなり官能的な飲み物なんだろうなということ。 人の手を経て丁寧に作られる。 摘まれて足で踏みつぶされる葡萄。。。 紅く染まった足先や指先で、そのまま愛し合う人たち。 という光景がとても自然で、ワインってこういう空気の中で作られるものなんだなと。 そして乾杯やお祝いや、事あるごとに持ち出されて使われる飲み物というのも なんか納得できる。 ソブランは、当時の経営者としては先進的な考えを持ち、またぶどうやワインに関しても 知識を受け継いでいる。 自分がすることに絶対の自信を持つ彼にしても、 時に不安だとか拠り所だとかが欲しくなる。 そこに現れたのが天使。 (この天使の設定が何となく笑えてしまうのですが。。。) その天使が完全なる拠り所とも限らない訳です。 そして彼自身、いわば貪欲な生き方なのは、 ワインにしても女性にしても同じ。 ずっと秘めていた想いを遂げるところなどはエロティックでした。 ヴェラ・ファーミガ演じる女領主と、ソブランの妻セレストとの間の、 目に見えない火花が散る関係や、 ギャスパー・ウリエルくんの天使の存在などにも宗教的な要素が 入っています。 昔はワインの出来なども、そういったことが重要視されていて、 それを知識で克服しようとしたのがソブランの試みだったんだと思います。 この話を一言で言うならば、「禍福は糾える縄の如し」なのかな。。。 豊作もあれば凶作もあり、 そして人生にも山あり谷あり。 ワインの歴史と、その陰で思い悩みながら生きていく人々のドラマが うまく連動していました。 今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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