|
テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:邦画(た行・な行)
原題: COLDFISH 監督 : 園子温 脚本 : 園子温 、 高橋ヨシキ 出演 : 吹越満 、 でんでん 、 黒沢あすか 、 神楽坂恵 、 梶原ひかり 映画公式サイトはこちら。 第11回東京フィルメックス 『冷たい熱帯魚』ページはこちら。 <Story> 家庭不和の中、熱帯魚屋を営む主人公が、ある日出会った同業者の手伝いを行ううちに、 想像を絶する猟奇殺人事件に巻き込まれていく…。 冷たい熱帯魚?-?goo?映画 <感想> フィルメックスは、韓国映画ショーケースは 昨年初めて行きましたけど、本体は初めての参加です。 スケジュール的に合わなかったのと、どうもサイトを見て、興味ある作品が 少なかったこと、 それと観たいのが早々に売り切れてしまったこと、などもあり、 本作品1本だけの鑑賞になってしまいました。 『愛のむきだし』は好きだったんで、これ興味ありました。 来年はちゃんと考えよう(笑) 場内は9割くらいの入り。 有楽町朝日の本来の座席の前に、パイプ椅子が数列並んでるのを見ました。 これはプレス用? ってことらしいですが、 お客さんは最前列を期待して買ったのに、行ってみるとその前にいきなり人がいて、 しかもガタイのいい感じのおっさんが多かったら見えないんじゃ? などと 思ったりしますけど。 こういうところに一般客軽視っぽさを微妙に感じる。 一般とプレスが混在の上映なら、プレスは脇で観るべきではないでしょうか。 一般客はお金払ってるんだからさ。。。 私は後方だったんでノンストレスでしたが(笑)、来年からは段差のない前方ブロックは買わないようにしようと思いました。 うーん・・・ 予想はしていましたけど、この作品の元ネタの事件がわかっちゃったら、 もうそのまんまなんですよね。 なので元ネタがわかっちゃって、それが苦手な人ならば、 これは鑑賞しない方がよいかもしれません。 途中退席したくなります。 私もどっちかというと好きな方じゃないけど、 予備知識一切入れてないんで逃げられなかったよ(笑) 確かに凄味はありますし、 黒沢さん、神楽坂さんの脱ぎっぷり女優魂はお見事だったんだけど、 何と言うか・・・ それ以上の、心をつかむ感じじゃなかったかな。 でんでんさんのキャラも、異常さはよかったし、 吹越さんの変貌ぶりもお見事。。。。 なんだけど。 なあんか、どっか、チープなんですよね。 全体的に。 悪いんだけど。 【注意】ここから先、空白部分はネタばれの可能性あり。 読みたい人はマウス反転させて下さい。 私としては、何と表現したらいいかわかんないですが、 気持ち悪さは『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』で慣れてるとは言え、ちょっと見てるのは辛い。 事件で人間の異常さをあぶり出すのが目的だとすれば、それはもう 十分すぎるほど果たしている訳なんだけど、いかんせんここまでやってくれるともう救いようがない。 冷凍食品ばかりが並ぶ食卓などは、現実にもありそうな殺伐感だったりするし、 また村田のような人間が現実に存在したってこともありますけど。 こういう目に遭われた方には、お気の毒というしかないです。 ここまで徹底的に再現したんだから、どうせやるなら遊び感覚で、 例えば『美しい夜、残酷な朝』の、"dumplings"くらい徹底的に、 視覚だけじゃなくて聴覚に訴えることまでやってくれちゃっても よかったんじゃ? なんて思ったり。 (これ相当グロかった思い出があります) 事件をなぞるのはいいんだけど、それ以上のものが感じられなかったかな、と。 残虐性があった、そのことを言いたかったのだろうとは思いますが、 そこをグロで覆いつくしてしまった感もありました。 園子温監督のファンの方、あるいは「猟奇事件マニア」の方には喜ばれるかもしれませんけど、 一般の方が単に「園子温監督作品だから」という理由で観に行くことは、 覚悟してから行って下さいとしか言えないですね。 あくまでも自己責任でお願いします。 見ていて決して好感持てるとは言えず、またこの日の舞台挨拶で、出演者のトーク中に、 個人的にちょっと疑問を持った発言もありましたので、残念ながらあまり いい印象は持てなかった作品となってしまいました。 この映画の場合、絶賛のコメントはあちこちに現れると思いますので、 どうぞそちらを参考になさってください。 今日の評価 : ★★ 2/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画(た行・な行)] カテゴリの最新記事
|