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テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:洋画(た行)
原題: DAYBREAKERS 監督 : ピーター・スピエリッグ 、 マイケル・スピエリッグ 出演 : イーサン・ホーク 、 ウィレム・デフォー 、 サム・ニール 、 マイケル・ドーマン 、 クローディア・カーヴァン 、 イザベル・ルーカス 鑑賞劇場 : 109シネマズ川崎 公式サイトはこちら。 <Story> 2019年、ウィルスの蔓延により、全人口の95%がヴァンパイアとなっていた。 エドワード(イーサン・ホーク)は製薬会社ブロムリー=マークス社にて人工血液を開発する研究者。 彼もヴァンパイアだが人血を飲む事に罪悪感を覚えていた。 ある夜、エドワードは追われていたレジスタンスの人間たちを助ける。 レジスタンスから信用されたエドワードは、彼らに呼び出された。 そこで待っていたのは、ある事故で人間に戻った元ヴァンパイアだった…。 デイブレイカー?-?goo?映画 <感想> これもTIFFを見送って一般公開に回した作品。 ウィレム・デフォーさまご出演ですのでもう鑑賞はmustです。 みなさんの評判では、「怖い」「気持ち悪い」っていうのが多かったけど、 全くその通りでした(笑) 確かに怖かったし、たぶん気持ち悪くて2度と観ないとは思うんですが、 この話、一理あるなあと思いながら観てました。 道義的に正しいことをしようと思う。 けれどそれでは自分たちが死ぬ。 そして、自分たちも危機に瀕している相手も、助けられる道があるにも関わらず、 必ずしも道義的に正しいことを歓迎していない人もいる。 どんなに清らかに見える世界にも、汚濁した人間(ヴァンパイア?)が必ず存在するということです。 自分たちの命がかかっているのに、そちらを犠牲にするかもしれないリスクを 持ちながら、他者と共存しようというのはなかなかできないこと。 普通はみんな保身に走るからね。。 この、ちょっとモノトーンやセピアトーンっぽい色彩が逆に 怖さを出しているんですよね。 彩度を落としているが故に、「血液が不足している状況」を 濃淡で表わしやすくなっています。 これは怖い。 「血液成分20%」と「血液100%」の違いも何となく粘度でわかりやすくしてあって・・・ こういうの理科の時間苦手だったんだよねえ(笑) そういう細かい部分も考えて作ってある所が何とも憎い。 あと、「人類ではなくヴァンパイアが地球に生きたらどうなるか」っていう架空の設定もなかなか凝っています。 日中保護シールドとかね。 こういう世の中になっては困るけど、 極限状況になった際の心情ということについて、正義と同時に持ち合わせる いやらしさについても、うまく表していると感じました。 似たような設定なら『ザ・ロード』にもあったけど、こちらの方が 「どこかに救いがある」と明確に目標があった分、きちんとセオリーがあって好きです。 今日の評価 : ★★★★ 4/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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