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びー。@ Re:久しぶりぃ〜(09/01) おかえりなさいませ? なんか違うな。別荘…
みえこ55@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
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rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.12.08
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カテゴリ:洋画(あ行)

原題:LA NUIT AMERICAINE

監督:フランソワ・トリュフォー

出演:ジャクリーン・ビセット 、 フランソワ・トリュフォー

TOHOシネマズ午前十時の映画祭『映画に愛をこめて アメリカの夜』ページはこちら。


<Story>


フェラン監督(F.トリュフォー)による新作映画『パメラを紹介します』がクランクインした。
だが、キャストはノイローゼ気味のハリウッド女優ジュリー(J.ビセット)に神経質すぎる男優、
契約違反となる妊娠がばれてしまった新人女優、と問題児ばかり。
また、スタッフ間にも問題が続発していた。
フェラン監督は果たして無事映画を撮り終えることができるのか……。




<感想>

本作に関しては全く予備知識がなく、
ただ単にタイトルと簡単なあらすじ(あんまり読んでないけど)、
「午前十時の映画祭」のサイトに出てたスチール写真の感じの良さだけを頼りに行って来ました。
ジャクリーン・ビセットも初めて観ます。









これ・・・ すごい。 ものすごく自分のツボに来ました。
群像劇ってもともと好きなのですが、
映画制作を映画にするっていうのがまず面白い。 映画の内情をばらしているようで。
エキストラも交えての撮影シーンの撮影(笑)は本当に大変だったと
思います。
アルフォンスが地下鉄から出てくるところとかね。 どれか1つでもズレてはいけないから。


『映画に愛をこめて アメリカの夜』wiki

wikiを読むと、この映画の中に、
他の映画に対してのいろいろなオマージュがあるようです。
それは、映画として作られたものだけではなく、
トリュフォー監督の実体験に基づくことも織り交ぜられていて、その遊び心が
また楽しく、元ネタを分かっている人ならなおのこと楽しめるし。


劇中劇のストーリーも、この作品のあらすじにかぶっているのも面白い。 
妻を横取りされてしまう男の話、これがそのままアルフォンスにも降りかかってくる。
監督が「自分の分身を演じる人物」と見ていたジャン=ピエール・レオがこのアルフォンス役で、
そう考えるとアルフォンスの奇妙な行動も、監督の本音を表しているのかもしれません。
そしてジュリーの取った行動も、あの時はそれが本当に最善だと
思ってやったことだろうと思うし。
あんなに美しく魅力的な女性に慰められるのは、男の理想でしょう(笑)
ジュリーの夫の、博士の行動も何かとても素敵。


ともかく登場人物たちが、映画製作という共通項を持ちながらも、
己の思うがままに生きている部分が魅力的なんです。
性格も、また「映画」に対してのスタンスも本当に人それぞれ。
ある人は俳優として、またある人はスタッフとして。
時にいい加減に、怠惰に、でもいつも真剣に考える人たちもいて。
映画よりも恋を優先させるっていうのも、フランスっぽくて何だかうなずけますね。
そしてお約束のように起こるハプニングや、事件の数々・・・
そういう人たちを取りまとめていく監督の苦労もわかってくれよ! っていう、
トリュフォー監督の切実な(笑)本心なのでしょう。
そうして、いつもいつも、すったもんだあるものの、
完成して行く映画。 その喜びもきちんと伝わってきます。


中でも印象に残ったのは、フェラン監督のこのセリフ。
「俳優は傷つきやすい。 何故ならいつも批評にさらされているから。
だから、みんなで集まってその時を楽しんで作るんだ」
だったと思う(正確じゃないけど)。


これを聞いて思い浮かべたのは、現在公開中の『クリスマス・ストーリー』
正直、きちんと捉えきれてない部分もあったこの映画、どうしてみんなが集まって
すったもんだする? とも思うんだけど、
それでも、傷ついた心をどこかで休めたくて、集ってるんだな・・・と。


作られた意図はもちろん異なるとは思いますが、
そんな共通項をここにも見出すことができました。
『アメリカの夜』では、映画に対しての愛、
そして映画を通じての人間模様、たっぷり堪能しました。




今日の評価 : ★★★★★ 5/5点



 









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Last updated  2010.12.10 08:08:45
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