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2011.01.12
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カテゴリ:洋画(た行)








原題: DESERT FLOWER

監督: シェリー・ホーマン

出演: リヤ・ケベデ 、 サリー・ホーキンス

鑑賞劇場: 新宿武蔵野館

公式サイトはこちら。




これ昨年暮れに公開だったんですが、正月が忙しくて
鑑賞できず。 よって年明け鑑賞。
公開館が本当に少ない状態でしたのでね。


ソマリア出身の世界的トップモデル、ワリス・ディリーの実話をもとにした作品です。
トップモデルとして見出されるまでの彼女の辛い半生と、
そして彼女の人生を変えた体験、女性器切除 (FGM) がこの映画の大きなテーマとなっています。


FGMについて(Wiki)


FGMのシーンは大変残酷です。
こんな小さな子に、こんなことをして、一生苦しみを負わせるのか?
最早、罪ですね。


私がこういうことが大嫌いなのは、ひとえに、こういった「悪習」は
女性に対しての配慮が全くなされていないことが根底にあるからです。
これが生まれた土壌自体がそもそも、女性を「モノ」としてしか扱っていないからであり、
それを宗教的な背景と主張するとしても、
さらにその下敷きとして、男性が女性に対して「支配する」意識しかないからです。
どうして支配なのでしょう?
女性を男性に「従属させる」こと自体がもう、男性が女性に対して
コンプレックスを持っているからに他ならない訳です。 
自分についてきてくれない、だから力で支配する、自信のなさの象徴ですね。
自分についてきてほしかったら、それなりの人間性を持つことが第一なのに、
それを昔からの風習だとか、男のメンツだとか、貞操観念だとかの言葉に
上手くかぶせて蓋をし、女性たちに押し付ける。
こういう風習がある国には行きたくないですね。 行くこともないだろうけど。


そして女性たちの側も、もし断ればコミュニティから受け入れられないだけでなく、
ことによっては命さえ危ないわけです。
母親たちがこの風習をどう思っているのかがわからないですが、
「みんながするから」「することが当たり前だから」「しないとこの子は不幸になるから」
という理由で受けさせるのでしょう。
そこには女性としての幸せは存在しているのでしょうか。
映画の中でも「女性に生まれたことが辛かった」というセリフがあります。
一生FGMによる苦痛に苛まれ、男性に虐げられる苦しみも抱えた
彼の地の女性たち。 彼女たちはその境遇をどう思っているのでしょうか。
救いはあるのでしょうか。



ワリスは、60代の男性の第4夫人になれ、と言われて、
婚礼の前夜、出奔します。
昼は灼熱、夜は冷え込む砂漠を、ひたすら駆けていく。
命がけで祖国を脱出した彼女を待っていたのも様々な困難でしたが、
それでも自由であるということは、何物にも代えがたいことだったと思います。


そして成功するまでの間にも、彼女に対しての風当たりはたくさんあって、
一番卑劣だと思ったのは、病院のソマリア人男性のヘルパーですね。
ああいう形で彼女に苦痛を与えているのはちょっと許し難い。 卑怯です。
彼女の支持者がたくさん現れてくれたのは、本当に幸運だったんだと思います。
モデルとして成功したからこそ、FGM廃止運動を推進することができたわけですし。


それでも、FGMによって受けた心の傷のため、
今のご主人に会うまではずっと恋ができなかったワリス。
苦しむ女性たちが、1日でも早くいなくなるように・・・
という想いはあれども、なかなか実情はそうもいかないんだと思います。
このような映画は一種の啓蒙の役割をしていますので、多くの方に観ていただきたいです。
ワリス役のリヤ・ケベデも美しい女性でした。
彼女はエチオピア出身のスーパーモデル、どことなくワリスにも風貌が似ていて、
この大役には適任でしたね。






今日の評価 : ★★★☆ 3.5/5点



 













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Last updated  2011.01.15 18:21:46
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