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テーマ:映画館で観た映画(8512)
カテゴリ:洋画(は行)
(ちゃんとしたtrailerがないのでワンシーンの動画ですが。) 原題: BLACK SUNDAY 監督: ジョン・フランケンハイマー 出演: ロバート・ショウ 、ブルース・ダーン 、マルト・ケラー 、フリッツ・ウィーヴァー 、スティーヴン・キーツ 、ベキム・フェーミュ 第2回午前十時の映画祭:青の50本 『ブラック・サンデー』ページはこちら。 1977年夏劇場公開の予定だった本作。 「公開すれば劇場を爆破する」という脅迫のため、公開中止になったといういわくつきの作品でした。 これが午前十時の映画祭にて本年復活。 ブラック・サンデー wikipedia 当時はミュンヘン五輪事件もあり(「黒い九月」は実在した組織)、これらを下敷きにして作られている。 「アメリカ国内でテロを起こす」という企み(実際にはその後起きてしまった訳ですが)は、当時はこのような手段なら可能であると考えたんでしょう。 一般的にテロは、「まさか」という発想から生まれてきてしまっているので、これは当時の技術を使った、考えうる限りの方法だったに違いない。 (最も今だったらどんなにかハイテクでしょうけど) どうやったらテロができるかという発想そのものも奇抜ですが、 そこに行きつくまでの経過も見せ場がある。 「綺麗に穴が開いてる!」とマイケル・J・ランダーが叫ぶシーンでは、無人だったはずの飛行機の格納庫に人がいたことなどすっかり頭にはないくらいの狂気が描かれている。 また女性テロリストのダリア・イヤッドの変幻ぶりも面白い。 女性は変装ができるから。 そして、マイアミのオレンジボウルの観客シーン。 これほんとにどうやって撮影した? CGのない時代だから全員動員ということ? まあどっかで修正かけてるのかもしれないけど、それにしてもこの群衆の動き方が凄まじい。 今だとCGでしょ? みたいに思ってしまうけど、それができなかった時代に、 これだけ動きをつけると考えるとそれだけでめまいがしてきそう(笑) アメリカ人にとってのアメフトは特別なものなんでしょうし、それに寄せる期待もあるし、 そこをうまく利用した筋書きです。 ナショナリズムを利用するところに、テロの盲点があることを忘れてはいけないんでしょうね。 9.11もそうでした。 映画としての緊張感と迫力に溢れた作品。 映画館で鑑賞して損はないです。 ★★★★☆ 4.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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