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テーマ:試写会で観た映画の感想(680)
カテゴリ:洋画(た行)
原題: TRUE GRIT 監督: ジョエル・コーエン イーサン・コーエン 出演: ジェフ・ブリッジス 、マット・デイモン 、ジョシュ・ブローリン 、 バリー・ペッパー 、ヘイリー・スタインフェルド 試写会場 : 一ツ橋ホール 公式サイトはこちら。 (2011年3月18日公開予定) 震災の前日に行った試写会です。maru♪ちゃんにお誘いいただきました。 ありがとう。 yaplogさんにもなかなか書けないでしょうから、代わりに書くね。 本当は別からも、12日(土)のパラマウント試写室の試写のお誘いがあったんですが、 もしこちらを選択していたなら、震災の影響で中止になってしまいましたので、 観れませんでした。 なので、10日一ツ橋に行って正解でした。 今もたくさんのシアターが休館中で、 これも18日に鑑賞できるところは少ないと思います。 アカデミー10部門ノミネート作品、しかもコーエン兄弟ですので、観ておきたいですよね。 14歳の少女が、父親殺しの犯人に復讐をする・・・という設定です。 この少女、マティ・ロス役のヘイリー・スタインフェルドがもう冷徹なキャラクターでして、 よくそこまで用意周到にできるなーと感心する。 当時はみんな大人びていたからこういうコもいたに違いない? と思う一方、 これは作られているキャラだからなあ・・・とも思わなくもない。 母親は泣いてばかり、弟妹は何も分からないから自分がしっかりしなくちゃ! ということしか背景がわからないけど、 もともとしっかりしたコなんだという前提を考えながら?鑑賞。 それにしても14歳の設定とは思えなくて、精神年齢18歳くらいの感覚かなあ。 昔はそのくらいじゃないと、一家がサバイバルできなかったからっていうのもあるかも。 突然銃撃されて親が死んだとかも、普通にあったんでしょうね。 そしてマティ・ロスが雇う協力者として、コグバーンとラブーフが現れるんだけど、 ほぼ最初にイメージするキャラクターがそのまま進んだという印象でした。 つまり、彼らの役割は基本的に「正義」であり、そこからブレることはありません。 それが予測できてしまうのが、ちょっともったいなかったような気もするんですよね。 予想外の展開というか、そういうのがあってもよかったかなーとも思うんですが、 ここはあくまでもマティ・ロスを支えるということで一致させたかったんじゃないでしょうか。 私はコーエン兄弟作品は『パリ、ジュテーム』『ノーカントリー』『バーン・アフター・リーディング』しか観ていないんで作風っていうのが今一つわからないんですけど、 本作は意外と平坦に感じてしまいました。 復讐劇としては痛快ですし、当時の状況の厳しさというものも十分伝わっては来るんですけどね。 昨年のTIFFで鑑賞した、同じく第83回アカデミーノミニーズの『ウィンターズ・ボーン』と比較してみましょう。 時代設定こそ現代ですが、カントリー色が強くて少女が主人公というのは似ていますが、 『ウィンターズ・ボーン』の方が少女の内面を掘り下げたという点では奥が深かったので、 個人的には見ごたえという点ではそちらに軍配をあげますね。 ★★★☆ 3.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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