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テーマ:映画館で観た映画(8567)
カテゴリ:中国・香港映画、その他の映画
原題: AU REVOIR TAIPEI 監督: アーヴィン・チェン 出演: ジャック・ヤオ 、アンバー・クォ 、ジョセフ・チャン 、 トニー・ヤン 、クー・ユールン 鑑賞劇場 : ブリリア ショートショートシアター 公式サイトはこちら。 ヴィム・ヴェンダース製作総指揮、 第60回ベルリン国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞という華々しい実績を引っ提げての 日本公開となった本作。 ブリリア ショートショートシアターに観に行って正解でした。 何故なら、本作の元となった、 『MEI美』(SSF F&ASIA2007 アジアインターナショナル部門ノミネート)が、本編前に上映されてました! 同時公開。 これはほんと嬉しい企画です。 例えて言えば昨年公開の『9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~』のようなもの? 先に短編があり、そして長編ができるという企画なのでしょうね。 観ている方としては、オリジナルがあると知ればそれだって鑑賞したくなりますし。 ********************************* 『MEI 美』(2006) / 台湾・アメリカ 監督: Arvin Chen 、 12:00 台湾の屋台街が舞台の本作。 これ観てるとほんとに屋台に行きたくなってしまうくらいの活気が伝わってきます。 自分の娘の名前「MEI」を屋号にしているうどん屋の店主は、 妻に先立たれ、酒浸りの日々を送っている。 娘のMEIは得意の英語を生かして留学を考えているのだけど、 父のことを思うと決心が揺らぐ。 それを見ていた、うどん屋のバイトの青年は、あることを思いつく。 というのが大体のお話。 12分という短い時間の中に、明るいMEIと無口な青年との心の葛藤や、 一瞬の心の揺らぎ、目線での演技などが盛り込まれており、 最後まで躍動感が感じられた。 凝縮のさせ方がうまい。 ★★★ 3/5点 ********************************* そして本編『台北の朝、僕は恋をする』です。 短編『MEI 美』の青年役のジャック・ヤオが、こちらにも出演。 そして相手役のスージーには、台湾でも人気を誇るアンバー・クォを起用しています。 このアンバーが目がくりっとしてていわゆる「正統派アイドル系」、可愛らしい訳ですね。 (ここを狙っての起用なのでしょう・・・) モチーフとして『MEI 美』を使用しているのでしょうか、屋台の雰囲気などは ほぼ同じ。 とにかく活気があります。 冒頭とラストのタクシーの場面などは、いかにもヴィム・ヴェンダースっぽいな・・・と 思いました。 そしてこの話自体も一種のロードムービーっぽさが溢れています。 一応? 怪しげな人たちも出ては来るんですけど、 基本的にほんわかと解決する空気が漂っていますので、そこはあまり考えなくてもよい。 なので主演2名の心情の変化を楽しむんですね・・・ と言いたいところなのですが、 ここがどうもはっきりしない。 最後はやっぱりそれしかないじゃん、というところに落ち着きます。 ただ何となくロードムービーという感じもしなくないんですよね。 もう少し主張があってもよかったような。 雰囲気としては昨年の邦画、『スープ・オペラ』に近いと思いました。 ★★★ 3/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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