免許証番号についての経験話
今日は、免許証の更新手続きに行ってきました。免許証といえば12桁の免許証番号。この見方、知られているようで知られていないかも・・・と思いまして、簡単に説明します。ノンバンクにいたころ、免許証の偽造確認や、時には債務者がどんな人生を送ってきたかを調べるのに活用しました。まず最初の二桁、これは最初に免許を取得した場所となります。ちなみに鹿児島県で取得した場合は最初の二桁が「96」となっているはずです。また、東京で取得した場合は「30」、大阪だと「62」、福岡は「90」です。(電話番号のイメージに近いかも)次の二桁、即ち3、4桁は西暦の下二桁です。1990年に初めて免許を取得した場合は「90」になっているはずです。なので福岡で西暦2000年に免許を取得した場合、「9000××××××××」となります。5桁目から11桁までは警察内部の番号らしくて不明です。最後の一桁(12桁目)は再発行回数です。免許証を再発行したことがない人は「0」、一度再発行したことがある人は「1」、二度の人は「2」・・・となります。ここで、この番号が多い人は要注意です。たとえば養子縁組した後に、免許証を紛失したと言って再発行すると免許証番号とその人間の名字が変わるため、一見新しい免許証が誕生します。昔はこうやって新たに借り入れする輩がいたそうです。でも今は、ノンバンクはその程度のトラップへの対処法は出来ています。また、それより巧妙にするには、養子縁組した後で新たに免許証を取得する、という方法もありました。この場合、一日で取得できる原付免許を取得します。なので、ある程度の年齢の人が原付免許しか取得していない場合も要チェックでした。私が知っている偽造(?)のケースで最も凄かったのが、以前男性として利用していた客が、名前を変えただけではなくニューハーフになって(!?)女性として借入れの申し込みに来た、というのがありました。免許証番号が同じなのでわかったのだと記憶していますが写真は以前の免許証の写真とは全く異なっていて、一見わからない。ある意味笑ってしまいました。ノンバンクで借入れの申し込みの際はよく運転免許証が使われますが、私は提示された際に免許証を見ていろいろ質問しました。たとえば最初の二桁が「62」となっている人にわざと「ずっと鹿児島で生活しているのですか?」と聞きます。すると普通ならば「いや若い時は大阪に出稼ぎに行ってたなあ~」などいう返事が返ってきます。その上で、「いつごろですか?」と突っ込んで聞くと、免許証の3,4桁目の時期の話が出てくるのです。そういうやりとりから、その人の内情を探ったものです。でももしここで「そうだよ、ずっと鹿児島なんだ」と言われたら、そいつは嘘つきか、物覚えが悪すぎるか、はたまた別人と入れ替わっている可能性もあります。(いやホント)似ている兄弟姉妹や双子がいる場合、兄弟姉妹の身分証明書持ってきて借りようとする奴がいますからね。以前兄弟の身分証明書で借入れした奴もいましたが、それはまぎれもなく「詐欺」なので「警察に通報する」と言えばすぐ入金しました。そういうことで通報して逮捕されると、塀の中までは回収にいけないのでそういう場合はそうやって脅しながらしっかりと稼がせていただくのです。話が逸れました。兎に角、免許証というのは情報の宝庫です。くれぐれも大切にしましょう。以上、簡単でしたが免許証番号とサラ金の話でした。