カテゴリ:演劇
Sky presents
てにあまる 脚本:松井周 演出:柄本明 美術:土岐研一 照明:日高勝彦 音楽:朝比奈尚行 音響:藤田赤目 衣装:宮本まさ江 ヘアメイク:大和田一美 演出助手:吉橋航也 音楽助手:鈴木光介 舞台監督:幸光順平 東京芸術劇場プレイハウス 開演12:30 <出演> 藤原竜也 高杉真宙 佐久間由衣 柄本明 <ストーリー> 一人で暮らす老人(柄本明)の家に、男(藤原竜也)がやってくる。老人は戸惑うが、その男は 老人を家に連れて帰り、二人の奇妙な同居生活が始まる。 男はベンチャー企業の経営者であり、部下(高杉真宙)が彼を支えている。部下は男の家を訪れ 見知らぬ老人がいるのに驚く。男は「家政夫だ」と老人を紹介する。部下は男に対して盲目的な 憧れと畏れがあり、素直に信用する。 ある日部下は、男の別居中の妻(佐久間由衣)を連れてくる。妻は男と離婚をしたがっており、 その話し合いのためだ。家政夫の老人に対して怪訝な目を向ける妻に、老人は不敵な笑みを浮か べる。 妻と部下の関係を疑い、壊れていく男。その様子に心が離れていく妻と部下。 男と妻子の間には何があったのか。そして老人しか知らない、男の過去の真実とは何か。 これは家族をやり直そうとする物語。 あるいは、家族を終わらせようとする物語。 ※ホリプロ公式サイトより転載 ★HORIPRO STAGE「てにあまる」公演ページ https://horipro-stage.jp/stage/teniamaru2020/#stage 「コロナがもの凄い状況になる中、稽古から東京公演最後まで何とかやりきれました」と柄本さんが挨拶。完走できてよかった。(千穐楽のチケットしか獲っていなかったので途中で公演中止にならないことを祈っていました)座席こそ50%ではないけれど、事前の入場者登録をはじめ開場客入れから終演〜退場までの感染防止対策はいまや常識ですね。やればできる。 毒のあるコメディかとの想像を裏切り、めっちゃハードな話でした。DV気質の父と息子との確執。DVの負の連鎖を断ち切れるか否かというお話。手を焼く、でもない。手に負えない、でもない。手にあまる、か。自分の中に落とし込むにはまだまだ反芻する時間が必要です ヌーボーとした風情で空気のような存在だった父(老人)が、徐々にその攻撃的な本性を現して場を支配していく様が怖かった……破壊神か。心の深いところにマグマを蓄積させるような柄本さんと、怒髪天さながら感情を爆発させる藤原くんの相対する怒りの応酬が凄かった。そしてどちらも超怖い自分は佐久間由衣さんが演じる妻のように「やっていい事」と「悪い事」を判断し行動するいわば”並”の人間なので、本能を抑えられない人を理解するのが難しい。 というわけで、とりあえずざっと。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.05 17:24:12
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