カテゴリ:演劇(長塚圭史)
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
「セールスマンの死」 作:アーサー・ミラー 翻訳:徐賀世子 演出:長塚圭史 美術:二村周作 照明:齋藤茂男 音響:加藤温 衣装デザイン:伊藤佐智子 ヘアメイク:谷口ユリエ 舞台監督:足立充章 KAAT神奈川芸術劇場 開演14:00 <出演> 風間杜夫……………ウィリー・ローマン 片平なぎさ…………リンダ・ローマン 山内圭哉……………ビフ・ローマン 菅原永二……………ハッピー・ローマン 加藤啓………………バーナード 土屋佑壱……………ハワード・ワグナー 智順…………………女 山本圭祐……………スタンリー 佐野瑞稀……………ミス・フォーサイス 浜崎香帆……………レッタ/ジェニー 大谷亮介……………チャーリー 村田雄浩……………伯父ベン <STORY> 舞台は1950年代前後のアメリカ。かつて敏腕セールスマンで鳴らしたウィリー・ローマンは、 60歳を過ぎて得意先も次々と引退してしまい、思うように成績も上がらない。かつてのような 精彩を欠いており、二世の社長にはお荷物扱いされている。そんな夫を優しい妻リンダは献身 的に支えているが、30歳を過ぎても自立出来ない2人の息子への不満と不安もウィリーの心を 押しつぶす。ブルックリンの一戸建て、愛しい妻、自分を尊敬する自慢の息子。一度は手にし たと思った夢は脆くも崩れはじめ、全てに行き詰った最後に選んだ道とは―。 ※KAAT神奈川芸術劇場サイトより転載 ★KAAT神奈川芸術劇場「セールスマンの死」公演ページ https://www.kaat.jp/d/DeathOfaSalesman2021 アーサー・ミラーの戯曲。『みんな我が子』に続き第二次大戦後のアメリカ社会の中流家庭を舞台に、競争社会の歪、夫婦関係や親子間の問題を炙り出し、真の幸福とは何かを問いかける。よそ様の親子喧嘩をライブて目撃しているような迫真の台詞の応酬。登場人物らの本音が突き刺さり痛い。辛い。 日本の家父長制度のあるべき父親像も大概だがアメリカのビッグダディ?理想の父親像と家庭も人々を縛り疲弊させる。身の丈に合った平凡な幸せがそこにあったのに、もっと金持ちにもっとビッグにと人々を駆り立てるアメリカンドリームの犠牲者なのかもしれない。 久々のKAATでした。50代の後半から遠方の劇場(自分の基準では片道2時間前後)への行き帰りに少々しんどさを感じ、「これを見逃してなるものか」と思うもののみ足を伸ばそうと決めていました。やっぱり遠かった……ですが、行ってよかったです にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.05 17:16:17
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