カテゴリ:演劇(永井愛)
二兎社公演44
ザ・空気 ver.3 そして彼は去った・・・ 作・演出:永井 愛 美術:大田 創 照明:中川隆一 音響:市来邦比古 音楽:磯崎祥吾 衣裳:竹原典子 ヘアメイク:清水美穂 演出助手:白坂恵都子 舞台監督:澁谷壽久 東京芸術劇場シアターイースト 開演14:00 <キャスト> 佐藤 B作……………横松輝夫(政治ジャーナリスト) 和田正人……………新島利明(BSニュース番組「報道9」チーフディレクター) 韓英恵………………立花さつき(BSニュース番組「報道9」サブキャスター) 金子大地……………袋川昇平(BSニュース番組「報道9」アシスタントディレクター) 神野三鈴……………星野礼子(BSニュース番組「報道9」チーフ・プロデューサー) 声の出演=吉田ウーロン太……中本明(BSニュース番組「報道9」メインキャスター) <あらすじ> ここは某テレビ局の9階会議室。政治評論家の横松が1人、イライラしながら歩きまわっている。 そこへ1人の女性が入ってきた。局のBS番組「報道9」のチーフ・プロデューサー・星野だ。 横松は今夜、ゲストコメンテーターとしてこの番組に登場する予定だった。しかし、ある 「ゆゆしき事態」が発生したため、出演が難しくなってしまう。問題ない、自分は出演する と言い張る横松に対して、否定的な見解を述べる星野。普段から対立することの多い2人の やりとりは、ちょっとした口論に発展していく。 そんな中、星野がこの部屋にまつわる「怖い話」を語り始める。それを聞いた横松にある変 化が訪れて…… ※二兎社公式より転載 ★二兎社「ザ・空気 ver.3 そして彼は去った・・・」公演ページ http://www.nitosha.net/nitosha44/ 『空気』シリーズも今作で完結(とのこと)。第1作目は上層部の圧力で報道が変えられていく話、ver.2は日本独自の記者クラブがもたらす政権との癒着に焦点を当てて、今度(ver.3)はどこからも具体的な圧力がないのに、忖度が自動的に再生産されていく、メディア内部の自己規制の風景を描く。※パンフ掲載の永井氏×萩上チキ氏との対談より転載。 今回も日本の政治とメディアの癒着を鋭く斬り込み、起、承ときて”転”の「あと一歩」のところで体制に反発することの難しさをいやというほど思い知らされる”結”。……に、まぁそうなるよねと半ば現実を見せられつつ、私たち一人ひとりの姿勢もあらためて問われ、気持ちを新たにさせられた。今作で完結と言わず、いつか「桜木」を主人公にした話も観てみたい。(既に影の主役みたいな存在だけど) 個性の強い佐藤B作さんの突然スイッチが入ったかのような豹変(演技)に笑いつつ圧倒された。他の出演者も「こういう人いるいる」と妙なリアリティがあって。あと神野三鈴さんの艶やかで柔らかな声が好き。「All My Sons」でも感じたが、ちょっと狂気めいた”怖い”コトを心地よい声で発せられるとなぜか余計に怖く感じてしまうの←褒めてる にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.23 20:48:06
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