児童劇団在籍10年
今日は、年に2回のプロフィール写真撮影のため、劇団本部まで行ってきた。知り合いのママに「く~てんさん、何度も辞める!…って言いながら、まだいたのね~」と、あきれ顔で笑われる。何だかんだと続いてしまって、気がついたら年明けで在籍満10年だ。私じゃなくて、娘ちゃんね。出演は、ほぼコンスタントに年1~2回と寂し~い実績ながら、文句も言わずレッスンに通い、小学校1年生の時から、長期休み中には親元を離れ合宿に参加するなど、劇団ライフをそれなりに満喫している娘ちゃん。楽しんでいるのは良いことだけれど、ダンスも歌もへたっぴで、芸能人の名前もロクに知らない娘が、こんなに長く続くとは予想外だった。この世界に合っていると思うか?と聞かれたら、間違いなく合ってない!と答えます。家庭訪問でも担任に「芸能界ってのもねぇ…」と、ちょっと渋い(?)顔をされて、「いえいえいえ、そんな気はないんです!」と否定したほど。元々、タレントや歌手にさせたくて応募したのではなくて、引っ込み思案でいまいち弾けられない娘ちゃんに、「自分を表現する(自分が出せる)喜び」に目覚めてほしい!と思ったから。 生きるための心や知恵、コミュニケーションの能力は、近所の同年代の子と遊ぶ時間の中で自然に育まれるのが、一番好ましいと思う。そのためには「やられたり、やり返したり」等の、様々な体験が必要不可欠だということも。でもうちの娘ちゃんは、それ以前に”対等”な関係が築けず、このままでは間違いなく潰される…と感じたので、他の居場所を求めたかったのも本音。近所や学校の友だちとも、もちろん時々は遊びました。ただ、それが彼女にとっての「世界の全て」には、しなかっただけで。幼稚園や小学校で嫌なことがあっても、劇団のレッスンで大声を出して弾けたり、皆で協力しながらお芝居を創り上げる楽しさが、救いになったはず。児童劇団というと、金銭面での負担が大きいだけに、特別なことのように思われたり、何かと「色眼鏡」で見られがちだけれど、私たち夫婦にとっては、サッカー,テニスなどのスポーツや、バレエ,ピアノなどの芸術系のお稽古をさせる親と大差はないと思っている。オーディションや出演は、さしずめ「試合」「発表会」といったところ? そんなわけで、劇団に救われ(?)そこそこの思い出づくりも出来たので、私は今でも「いつやめてもいい」と思っている。しかし、本人と旦那は最後まで(中3まで)やる気まんまん。せっかく10年も続けたことをやめるのは勿体ない気もする。でも、でも……その持続力を学校の勉強に活かせないものかしら?※12/7 一部修正