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テーマ:自転車(13143)
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ロードバイクで集団で走る人たちの中には、
空気抵抗を軽減するために、 車間距離を詰めてトレインを組んで走る人たちがいる。 ・・・・・公道で・・・・・ね。 レースなんかに出ている人が練習のためにやっている場合もあるし、 自分の実力以上に速く遠くに楽に行きたいがためにやっている場合もある。らしい。 同じ公道、車道を走る自動車や、自動二輪や、 他の自転車から見たら明らかに邪魔だし、 危なっかしくてしょうがないのだが、 自覚がないのか、開き直っているのか・・・ で、開き直っている意識高い系の人たちが口にするのは、 安全に走るために、 ハンドサインの練習をしています、 声出しの練習をしています、 ブレーキングの練習をしています、 来たれ若人よ、一緒に練習しよう・・・・等々 自動車の免許を持っている人ならば、 一度は聞いたことがあると思うのだが、 空走距離、というものがある。 危険を認知して、体が動いて ブレーキが効き始めるまでの時間で進む、進んでしまう距離のことだ。 停止距離はこの空走距離+制動距離。 どうあがいても、この空走距離以内で止まることはできない。 空走距離は資料にもよるが、 時速20km/hの時の空走距離は6m。 時速30km/hの時の空走距離は8.5m。 時速40km/hの時の空走距離は11m。 もちろん、前の車両にも慣性があって、 その場で停止するわけではない。 が、 制動距離が前の車両と同じなら、 空走距離分の車間がないと、ぶつかる。確実に。 前走車がグレーチングの溝にタイヤを落として、とかだと、 慣性に逆らって、本当にその場で停止してしまうし。 まあ、 空走距離のデータは自動車のものなので、 足踏みブレーキだし、機構上の遅れもあるのかもしれない。 ロードバイクだと、ブレーキは手で操作するし、 アクセルからの踏み替えもない分早い、のか? ただし、 ロードバイクも、 走行中ずっとブレーキに手をかけている人もいないだろうから、 脳が反応してからブレーキが効き始めるまで相応の時間はかかる。 人間の反応速度は諸説あるので、 自分の感覚なのだが、 がんばっても0.5秒以下でブレーキが効き始めることはない。 気になる人は一度自分で試してみるといい。 例えば、目をつぶって小石を放り上げて、 地面に着いた音がしてから何秒でブレーキを握り切れるか、とか。 もちろん、走っていない状態でやらないと危ない。 0.5秒で時速30km/hだと、空走距離は4mだ。 車間4m空けたらトレインは成立しないよなぁ。 空走距離は、練習で縮まるものではない。 で、トレインを安全に組むために、 ハンドサインの練習? 無駄だよね。 声出しの練習? 無駄だよね。 ブレーキングの練習? 制動距離を縮めても関係ないのでねぇ。これも無駄。 予測して早めにブレーキをかける、 を狙っているのかもしれないが、 予測できたらそもそも事故は起こらないので。 いや、 命がいらない人達は勝手にやってもらって構わないのだが、 練習すれば大丈夫、とか、 ロードバイクは紳士のスポーツなのでトレインで助け合いましょう、とか、 (いや、ロード"レース"は紳士のスポーツ、が正しいと思うが) 口当たりのいいことを広めるのは・・・・ 大きい声で言う人がいると信じてしまう初心者もいるので・・・・ 小さい声なので届くかどうかわからないが、 "公道で""レースじゃなく"ロードバイクに乗るなら、助けてもらって楽に走ろう、 なんて欲張らずに、 安全な車間を空けて、辛くても自分の実力で走りましょう。 事故のリスクを考えると、絶対に割に合わないので。 上手いこと言って誘う人は責任は取ってくれないので。 ランキング参加中です 押してくれると続ける気力が湧きます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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