電動キックボードの無免許歩道占領計画が着々と進んでいる。
というか、
もう7月開始で決まっているんだけど。

で、
メディアの解説記事もよく見かけるのだが、
何ヶ所かで見たのが、
法律のわかりにくさが解消される、
との言い回し。

今までは、
普通の電動キックボードは原付扱いで、
実証実験のレンタル電動キックボードは小型特殊。
普通の電動キックボードはヘルメット着用が義務で、
レンタルの実証実験はヘルメット着用は任意。

これが7月からは、
電動キックボードは特定小型原動機付自転車になるので、
わかりにくさが解消される、と。

ん・・・
いや、
市販の電動キックボードは原付扱いのものも残る。
電動キックボードとして都合2種類が混在するわけだから、
わかりにくさはまったく変わってない気がするのだが・・・
というか、
レンタルの電動キックボードの扱いが変わるだけで、
市販、個人持ちの電動キックボードは1種類から2種類に増えるので、
その分複雑になるのでは?

たぶん、
レンタル業者から流してもらった情報を
調べもせずに喜んで書いちゃってるんだろうけど、
目的があって情報を流していることに気づかないのか、
気づかないふりをしているのか。

で、まあ、その話は置いておいて。

1.普通の電動キックボードは原付扱いでヘルメットは着用義務あり。
2.実証実験のレンタル電動キックボードはヘルメットは着用任意。
3.7月からの特定小型原動機付自転車はヘルメット着用努力義務。

これ、
1.から3.に変更したら、
着用義務が着用努力義務になるので、
なんで危険な方に持っていくんだ、と言う文句が出そうだけど、
2.から3.に変更すると、
着用任意が着用努力義務になるので、
安全方向に振ったんだな、
と勘違いさせることが出来るのかな、と。

問題は、
1.から2.になる時に一度思いっきり危険な方向に振っているんだけど、
(それで死人まで出ているんだけど)
そこは「実証実験」ということで
恒久じゃない印象を与えて文句が出ないように工夫した・・・の?

なんか、
ものすごく頭のいい人が考えているんだろうな、と。
いや、"相対的に"頭のいい人が、ね。
気づいている人も多いけど
もう文句の言いようがないのでね・・・

ということで、
危険な方向に振りたい時には、
一度思いっきり危険な方向に振ってやってから、
安全方向にちょっとだけ戻してやると、
ああ、前より安全になったんだな、
と結構簡単に騙せますよ、
と言うお話でした。


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