Cymruのお喋り

朝、携帯にメールが届きました。

送り主は学生時代の友人、S。

私などとは違い、中学のころからおしゃれなS。
昼間は制服着用、3泊4日の修学旅行に
私服をほぼ1ダース持ってきたほどでございます。

仲間内では美容通、ダイエッターとしても有名。
今でも20代の頃と遜色のないスリムな彼女。

で、
メールの内容ですが・・・

題名　元気？

本文　”○☆←リアル名のアップルパイが食べたい”

・・・
・・・
・・・

？？？

書いてあることは理解できますが（涙目）
あのSが到底言いそうのない言葉に

”今、電話してもいいですか？”と返信。

直後に携帯が鳴りました＾＾；


実は・・・

過日の台風の日、彼女も午後に会社から帰宅指示が出て
暴風雨の中、帰路についたそうでございます。

大混雑の駅で待たされ、ようやく乗り込んだ電車が
正に鮨詰め状態で発車して間もなく、
なにやら人の叫ぶ声が・・・？！
「煙、煙が・・・外、見ろ！！」
同じ車内からも叫び声があがり
身動きすら難しい車内が騒然とし始めました。

人に埋もれていたSがなんとか背伸びをして
窓を見ると・・・
白と黒の煙が見えたそうでございます（涙目）

この頃には電車は停車。
「車両故障により運転できない」旨の車内放送に続き
ドアが開いたとのこと。

幸い、次の駅まで数百メートルの距離。
駅員の先導で最寄り駅まで無事避難。

「でさぁ、これはもう大ニュースかと思ったら
TVも新聞もスルーだったの」

＾＾；；；

わ、私も存じませんでした。

あの日の混乱の中では
怪我人の出なかった車両故障は
ニュースになりませんわね（遠い目）

「満員電車の中で煙見た時に、
ああ、私、ここで終わりなのかなって気になっちゃって・・・
そしたら今までのいろんなことが思い出されちゃって
あれ食べたかったな。とか
あれ食べとけばよかった。とか・・・」

中学時代からカロリーの高いものは口にしなかったS。
本当は食べたかったのね・・・と
彼女の努力に涙が出そうになりました。

「前に○☆←リアル名んちにいった時、
焼きたてのアップルパイ出してくれたことあったでしょ？」

ええっと～・・・よ、よく覚えておりませんが、
紅玉の出回る時期には頻繁に焼きますので
おそらくはあったかと（マテ）

「カロリー高いからって、一口だけ切ってもらったあのパイ、
おいしかったのよね・・・」

なんとか帰宅したSは人生、いつ終わるかわからないんだ。
としみじみ考えたそうでございます。
そして、自分が本当にしたいことは何かと自問自答し、
ダイエッターは返上。
食べたいものリストを作って、
心残りのないように食べるんだと決意したとか＾＾；

ハガレンのアルさん？！と内心つっこんだのは内緒でございます

Sの話によりますとリストは３ページに及び、
中には某ホテルのアフタヌーンティーやバイキングも
記載されているとのこと。

紅玉が出たらアップルパイをご馳走する約束＆
アフタヌーンティーかバイキング、予定があえば一緒にいく約束。
をいたしました♪

電話を切ると思わずため息がもれました（泣）
私ならそんな瞬間、何を想うのかしら？？？