女の子がバレエを習い始めたのは3歳の頃。切っ掛けは彼女の友達が習っていたから。何か習い事をさせてやりたかったのとバレエなら姿勢が良くなりそうって理由は後から考えた。
最初のコンサートでは2時間のうち出番はホンの2、3分。それもお遊戯に毛も生えてないような踊り。それでも親馬鹿二人はは「他の子より動きに切れがある」なんて訳の判らないことを言って喜んでいた。
私たちの子供に特別な才能などあるはず無いし、週1回1時間のレッスンでは上達の速度は知れている。その後2回のコンサートも親馬鹿モード的鑑賞の心構えが必須な成長ぶりでした。
今年から通う教室を変えました。前の教室に不満があったわけではなく、遠くて大変だったので少しでも近くでということで。しかし想定外の良い事が。
教室の規模が小さくなった分クラスの生徒数が減り反比例的に個々人への指導が濃くなった。先生も厳しい方で(それを嫌って辞める子もいるらしい)細かく教えてくれる。これって親の目から見た良い点だが女の子自身毎週授業を楽しみにしているので結構肌に合っているのかもしれない。
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300人キャパの会場は以前のそれよりはるかに小さい。お陰で直ぐ近くで子供たちの演技を観ることが出来て嬉しい(でも例のチケットの件で結局は一番後ろの席になってしまったが...)
実はこのこのコンサート2日公演で女の子は金曜日の晩に既に本演を体験済み。その晩、少年が寝る時に彼女がいなかったのはこれが理由。帰りが遅かった(10時半)のと頑張って踊って疲れたせいで、家に着いた途端に泣き出してしまった女の子。しかし一晩ぐっすり寝たら元気回復。この日も一生懸命踊ってくました。
上手くなったせいか、それとも生徒数が減ったせいなのか、今年はコンサートでの出番が増えた(明らかに後者なのですが)。衣装替えも計3回。それぞれ動きがそれっぽくなってきた。
今回のコンサートで私が気に入ったのは授業で練習している基本動作も実演披露してくれた事。あの一つ一つの動きを確実に身に付けてこそ素晴らしいバレエを踊ることが出来るようになるんだな~と素人ながらに納得。女の子が一生懸命その動きをこなしている姿が微笑ましいやら頼もしいやら。
奥さんも私も彼女をバレリーナにしたいとは爪の先程も思ったことはありません。ただ、何か一つでいいから物事に長く真剣に取り組む姿勢を身に付けて欲しいと願います。その結果としてそれを物にする事が出来れば、それは頑張った彼女への一番のご褒美となるでしょう。
面白かったのは綺麗に並ぶと言う事にあまり頓着しないこと。微妙に意識しているようだが日本のそれに比べれば重要度はかなり引くと思われる。これってある意味オーストラリア気質だと思います...