平安寺のささやき 　短歌日記

​​​​再生紙よ！俺もお前も　こぼれ花
熱に炙られ　
溶かされた末





★　昨年11月末、喉頭がんにかかっていることが判明。放射線と抗がん剤投与の治療を２か月続け、先月の19日に無事退院することができました。声帯もそのまま残すことができ、治療としてはほぼ完ぺきに終えることができ、ほっとしています

★　この間、たくさんの方々から、ご心配や激励のコメントをいただいておりました。ところが退院時に家族が新型コロナにり患していたため、退院後は私も濃厚接触者に。そのため、ブログになかなか手がつかず、ついに今日まで引き延ばすことになってしまいました。

★　ご心配や激励のコメントをいただきました皆様に、心よりお礼を申し上げます。ブログも無理のない範囲で徐々に「日記」らしく再生していきたいと思います。引き続き、ご覧いただけましたら幸いです。

★　入院中に配られた紙に「この紙は再生紙です」という旨の記述があるのを見て、「再生」という言葉に妙に愛着を覚えました。再生紙の製造過程は、よく知りませんが、私も、放射線に35日間、炙られ溶かされて再生を果たしました。再生紙の製造過程もまた似たようなものであることに、あまり違いはないでしょう。

★　かつて、石原裕次郎など数多くの歌手が歌っていた「こぼれ花」の中に、「お前もおれもこぼれ花　同じ定めのこぼれ花」という一節があります。「再生」した以上、こぼれ花であっても、少しは役に立つ生き様を心がけていきたいと思います。

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